十分、分かってたよ
もう、今時だからね
辺境とは言っても
一応、首都圏の隅っこだから
田んぼを走る農道だって
里山の山道だって
殆ど、舗装されている
このアスファルトの硬い道を
歩くのは、良くないって
もちろん、それは
良く、知っていた
でも、それって
まず、膝だよね
昔の大怪我で
まず、影響を受けていたのは
くるぶしだったから
少し、曲がらなくて
それが、くるぶし関節の
どんどん、痛みに
なり始めていた
アスファルトを、歩く事が
くるぶしでも、多分
影響は、ありそうだけど
膝ほどじゃないだろう、と
せいぜい、又聞きで
しかも、大概
聞き捨てしかしない
他人の余計な
お世話が、鬱陶しいだけの
大概、思い上がった
そんなおまえのことだ
大丈夫だと、思い始めれば
思いは、止まらない
確かに、まだその頃には
膝の痛みなんて
あんまり気には
なっていなかったんだ
でも、歩きだけと決めて
走らないとも、決めていた
いや、違う
ただ、走れない
ジョギング出来ない
それだけだった
だから、走ることが
頭には、浮かばなかった
ただ、それだけだったな
そうだよ、間違いない
それだけだった
だから、こうして
ウォーキングをしていて
ウォーキングをしている
そんな人たちと
行き交ったとしても
あれぐらい、速く
歩いてやろうと
少し、むきになって
頑張ったりするけど
でも、ジョギングをしていく
そんな人たちとも、行き交えば
なんか、やっぱり
少しの劣等感
だって、あのひと
きっと同世代だよな、とか
それは、まだ良いけど
いや、ちょっと年上❓
でも、随分な勢いで
走って行くよな
やっぱり、なんか
うずうずしてくる
それより、何より
この身体が
速歩、速歩で
でも、まだ行ける
身体も、軽い
ちょっと、前に
ジョギングのひとと
すれ違っていた
もう、かなり歩いて
町外れの、巨大分譲地
その家並みの
周遊コースを、歩いていた
だけどさあ
もう、こんなに
必死で歩いてきたんだ
まだ、もっと
頑張ろうって、言う訳❓
ここで、走ったら
今日こそ、絶対
息も、絶え絶え
どころじゃないよ
息、絶えちゃうよ❗️
だいたい、おまえは
確かに、頑張らされると
結構、頑張ってきた
多分、間違いないけど
でも、だからと言って
自分から、頑張るなんて
あり得ないことだろう
そんなだるい事は
どんなことが、あっても
絶対に、しない
それが、おまえだろう
でも、なんだろう
身体が、軽いし
気持ち、押す
押して、押されて❗️
なんか、自然だった
あれっ❓走ってるじゃん❗️
もちろん、何年か振り
いつ、走ったのかなって
そんな感じだから
速歩とあまり変わらない
そんな走りだけど
走りは、走りだ
走っている
息が、切れそうだけど
何気なく、走り出して
でも、直ぐ苦しいから
喘ぐ位の息だけど
夢中で、必死
もう暗くなった
巨大な分譲地の
周遊道路だ
走る自分は、歩道で
右手に、広大な調整池
左手の車道を
クルマが、あっと言う間
追い越して、遠く
灯るブレーキランプ
あそこは、Ｔ字路だな
そうだと、あそこまでだ
頑張れ、走れ
走っていた…
to be continued
結構、爽やかな秋晴れって、感じですね。当地、空港観測値の最低気温は、１５．５℃でした。低めでしたね。晴れていて、放熱現象もあったのかも知れません。秋らしい、冷んやりとした朝に、なりました。ただ、日差しは強く、午前中には、既に、２５℃超、夏日となりました。最高気温予測は、２６℃。でも、からっとして、風もありますから、蒸し暑さなどは、感じません。
今日は、敬老の日なんですね。敬うべき近親者も、皆さん、あちらにお引っ越し済み。高齢者になりましたが、子どもはいても未婚で、既に中年。自分が、敬われる孫など、あり得ないでしょう。少子化時代の象徴的な家庭なのかも、知れません。
ただ、引きこもり気質で、何事も面倒。更に、新たな面倒など思いもよらない自分です。正直、新たな人間関係のしがらみには、囚われたくない思いはあります。息子たちも、結婚など、新たなしがらみは、うんざりと感じていそうです。少子化劣勢遺伝子を継ぐものらしく、息子たちには、適当に、それらしく生きていって貰えば良いと思っています。ただ、社会には、最低限度、宥和的に、と言うことで。
