したら、うきうきはする
嫌いなのではないと思う
でも、どうしても
いつも、家に帰りたい
いつもの寝床に
包まれていたい
包まれて寝むこと
その馴染んだ世界が良い
そこに、安息があった
24時間、365日
いや、366日でもくまなく
安息に浸りたい、おまえ
それは、多分
馴染んだ寝床にあった
おまえが、生まれたのは
実家の古い家
実家は、新築して引越し
おとなになって、結婚して
公団の賃貸に引越した
それから、分譲マンション
そして、この田舎の一戸建て
なんだか、住処を変えて
その度に、しばらく
馴染めなかったけど
ここが、おまえの居場所
そんな覚悟もあったか
結構、直ぐに馴染んで
おまえの居場所
おまえの寝床になった
そして、安息
そこが、安息そのもの
そんな感じだったろうか
そうなると
一日中でも、そこに
潜っていたい
引きこもりなおまえ
おまえの気持ち
例えば、仕事に出ていても
遅い残業とか、飲み会とか
万難を排して
家に帰りたい
寝床で、眠りたい
例えば、勤め先で
大地震があったとして
自宅への道を遮る
大河の鉄橋を
必死で、歩いて
何十キロ先の自宅を目指す
そんなおまえを
妄想していた
なんか、分かんないけど
我が家に、帰って
必ず、いつもの寝床で寝る
例えば、一分でも
そうしないでは、いられない
やっぱり、おまえには
旅は、無理なのかもね