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日記、日々の想い 

秋、澄み渡る空気に…

庭に、出てみる
冷んやりしている
でも、お日様は燦々
秋の晴れた日の朝は
いつも、こんなだ
とにかく、凄く
気持ちが良い
おまえを、包む
その空気は
確かに、冷たいけど
まだ柔らかさのある透明さだ
これから来る冬にも
やっぱり、凄く
空気は、澄んでいるけど
その澄み切った空気は
凍りついていて
鋭い刃となって
おまえの頬は、切り裂かれる
でも、この秋の
まだ、淡く澄むだけの冷気は
これから、訪れる
冬の寒気を、予感はさせるけど
まだ、その頬への肌触りは
ただ、心地よく
冷んやりとしているだけだ
あの、際限なく思えた夏の日々
燃え上がっていた暑気で
体内を満たしていた筈の
いのちの豊かな潤いは
煮えたぎる汗と滲み出て
そのままに、全身に
じっとりと。纏わりついていた
幾重もの不快に
覆われて、苛まれて
弱り切っていた
身も、こころも
まだ、仄かに澄むだけの
この冷気は
底深い癒しとなって
しみじみと沁み渡って行く
でも、その冷気の彼方には
冬の寒気の、凍った刃の
仄かな煌めきも
確かに、潜んでいるのだ
秋のこの一日が
つるべ落としに
みるみると夕暮れを
迎えてしまうように
このひとときの
いのちの癒しの季節も
あっと言う間もなく
やがて、あらゆる
そのいのちたちは
ただ、峻厳な寒気に
切り裂かれ、凍りつく
ただ、耐えて忍ぶ
その冬となるのだろう
そして、やがて
あらゆるいのちは
長い眠りにつく
おまえもだ…




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