やっぱり、すぐ諦めるからか
とうさん、かあさんの
せいじゃないんだよな
まだ、空き地だらけだった
あの時代の話だ
野犬の群れのいない空き地
そんなところだって
いっぱいあったよな
例えば、だよ
おまえが、あの子の住処を
空き地の隅っこに作ってあげて
ごはんを持って行ってあげるとか
なんか、方法が
あったような気もする
鎮守の森の裏手でも良かった
友だちだって
少しは出来ていた
手伝ってもらうとか
いや、引き取って貰うとか
なんか、方法は
あった気がするな
結局、そう言う事をする
熱量が、おまえには
足りていなかった
いや、今も足りていない
ちからが足りないと言うより
やっぱり、熱が足りないな
おまえは…