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日記、日々の想い 

犬の思い出

 そう言えば、この庭には、いつも犬が、いたな… もう、30年も前の話だが。子どものスポーツ少年団関連の父兄の勧めで、子犬を貰うことになった。生まれた6匹の子犬のうち、2匹の子犬が残っていて、黒と白で、好きな方を選んで貰って良いと言う話。妻から、良いかと言われたが、自分には、ちょっと子どもの頃のトラウマがあって、二の足を踏んだ。因みに、これ、犬が嫌いと言う話ではない。しかし、何しろ、子どもたちが、欲しい、欲しいと大乗り気。もう、仕方がない。
 土日連休の2日目の日曜日に貰ってくるので、早速、ホームセンターに、色々、犬を迎える備品を、買ってきた。ベビーフードとか、可愛いリードとか。まだ、早いのだが。飼い主の話で、雑種で、母犬は、庭で飼っているが、小型犬で、室内で飼えるサイズだと言う。しかも、子犬は、生後2か月で、当然、室内で放して、飼うつもり。だから、犬小屋も、室内ケージも買わない。ただ、室内用のトイレやトイレシートは、買った。これ、子どもの頃のトラウマの原因にもなった話だったので。
 翌日、次男と妻で貰いに行って、帰ってきた。真っ白!次男が、しっかりと抱きしめていて、離さない。サッカーの練習から、帰ってきたお兄ちゃんが、脅して透かしても、離さない。本人、いや本犬は、キョトンとしてるが。とにかく。可愛い!
 子どもたちの取り合いバトルは、お互いの隙をうかがって、延々と続いた。妻の話だと、母犬は、10kg位の洋犬風の雑種だが、あまり似ていなかったと言う。子犬は、母親と、庭で飼われいた。しかし、母親が、そのサイズだし、室内で飼える筈だと。しかし、ちょっと気になったことが、売れ残りだったこと。もう1匹いる筈が、既に昨日貰われてしまったと言う。何故、こんな真っ白で、綺麗な犬が、売れ残ったのだろう、と。まあ、買う訳ではない、貰うのだが。しかし、子どもが、もうだめ。気に入って、子犬にかまって、ジャレついて貰ったもんだから、抱き上げ、抱き締め、離さなくなってしまったと言う。妻も、こんな綺麗な犬だし、まあ、良いか、と。後々、売れ残りになった理由は、分かってしまうのだが。
 子犬は、歯の生え始めで、痒いのか、甘噛みしてくると、痛い。子どもたちが、怒って、きゃあきゃあ騒ぐ。餌は、最初から、ベビーフードを食べたと思う。そして、水を、ちゃぷちゃぷ飲んで。暫くすると、すやすや。何しろ、子犬は良く寝る。子どもたちが、一緒に遊びたくても、日がな一日、すやすや。玄関のフローリングに、タオルを敷いて寝かした。ただ、子どもたちは、寝顔を一生懸命覗き込んでいて、なかなか寝ない。叱っても、目を離すと触りたそうにしている…
 こうして、我が家の犬との長い生活は、始まった。その春の陽光の溢れているが、静まりかえってもいる庭。犬たちの賑やかな啼き声の残響が、耳の底に甦ってくるようだ。はしゃぎ、戯れる子犬と子どもたち。じゃれ合い、取っ組み合う犬たち。老犬が、静かに、日向ぼっこしていた時も、静かだが、身近なものがいる温もりは、あった。そんな年月が、20年以上は、あった。

コメント一覧

takey813
@yamaguti2520 コメント、ありがとうございます。
yamaguti2520
犬とわ言え、家族ですね!色々な思い出があります。これからどうなるのでしょうか⁈
フォローしていただいてありがとうございます。これからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
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