20世紀前半の第一次世界大戦後に、人類史上最悪級の世界的大流行を引き起こしたスペイン風邪は、インフルエンザの流行の歴史でも、最悪の変異種と言うことなのだろう。鳥に取り憑いていた種が変異して、人間の間で、流行することになったとのこと。それは、今A型されるタイプの一種だ。しかし、インフルエンザには、既に長い変異の過程があったのか、ABCDと四種の型があるらしい。そのうち、ABCが人間に感染するとのことだが、特にA型は、動物にも良く感染して、人間と動物との感染の連鎖などを通じて、様々に、変異種が生まれてくるらしい。そして、そんな中に、過去の人類の間に形成された免疫が機能しない様々な変異種が生まれ、アジア風邪とか、香港風邪とか、21世紀の新型インフルエンザの世界的な大流行を繰り返してきた。だから、現在も、ワクチンは、数多い変異種に効果があるように、毎年、出来れば2回打つと言うことになっている。撲滅は、難しいようだ。それは、インフルエンザが、ウイルスの中では、比較的弱毒性の種が多く存在して、軽症者が活動することで、かえって感染を拡大させ易いと言う性質の皮肉の側面にも、由来するようだ。
この新型コロナウイルスにも、そんなインフルエンザと似た性質がある。しかし、インフルエンザほどの爆発的な増殖は無いが、生存期間はより長い。しかも、弱毒だが、インフルエンザの既存の流行種よりも明らかに、毒性が強そうだ。そして、何より、新たな感染拡大を生む変異種を生む速度が、インフルエンザより速いのでは、としか思えない。
もう、インフルエンザのように、長年に渡って大流行を繰り返して、撲滅は難しく、人類は、いかに共生の道を探るしか無いように思える。素人考えだが。しかも、微妙に、その性格は、インフルエンザよりも、御し辛いように思える。
自分は、いずれ、この感染症に、感染するのは避けられないと、覚悟している部分もある。しかし、せめて症状を和らげるワクチンを接種出来て、特効薬とは言わなくても、有効な治療薬が確定された段階迄は、感染したくない。逝くにしても、こんな感染症に掛かって、苦しんで死にたくは無い。