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日記、日々の想い 

隣街のペット霊園で



「あっ、あそこだね❗️」
「そうみたいね…」
霊園の看板が
国道沿いに、出ているんだ
国道沿いを走る
単線の通勤電車で
見慣れた看板だった
だから、最初に自分が
この霊園のことを
お母さんに、話したはずだ
しろが、脳腫瘍だと
分かってからは
正直、後のことは
時々話していたんだ
お墓もない家だしね
霊園の看板は
里山に上がって行く
細い道を、案内している
「こんな道で、大丈夫かなぁ」
「そうね…」
自分も、お母さんも
ちょっと、心配
何しろ、この辺りの
田舎の里山は
個人の持ち物
だったりも、するし
とにかく、うっかり
突っ込んだりしたら
突然、道なき道になって
帰るに帰れなくなる
「でも、ここしかないよなぁ…」
不安なまま、入って行く
でも、乗り入れると
広くはないけど
しっかりとした舗装路で
里山を、周りながら
上って行く
思ったより
大きな里山だ
すると、突然
頂上が開けた
思っていたより
大きな霊園だな
仏塔みたいなものまである
結構な施設だ
すると、おばさんが
僧侶の服装を、している
ちょっと、怪しい
いやかなり、怪しい
まあ、良いか
とにかく、このおばさん
どうも、オーナーらしい
しかも、他に
アシスタントも
見かけないし
一人で、やってるんだろうか
まあ、田舎のペット霊園だ
こんなもんか
いや、都会でも
こんなもんだろう
きっと、怪しい
ただ、おばさんは
随分と、手慣れている
昨日、電話で
だいたいの話は
聞いていたけど
おばさんは、改めて
立板に水だ
あれこれ、システムを
事細かに、説明してくれる
火葬して貰って
ただ、埋葬は
合葬だと言う
個別のお墓はない
だけど、合葬でも
お金は、取られると言う
なんかねえ
しろのお骨が
他のお骨と、混ぜこぜって
やっぱり、なんか
抵抗ある
無縁仏みたいだよな
しかも、結構な料金
取られてるのに
また、追加料金で
無縁仏に、なっちゃうって
ちょっと、無理❗️
でも、おばさんも
商売だから
しつこく、合葬を勧めてくる
とにかく、ひとのお墓には
ペットは、入れてはいけません
悪霊になります
なのだそうですけどね
でも、同じ墓地の敷地内に
ペットを、合葬してくれる
霊園なんて、いくらでもある
まあ、良い
おばさんは、合葬にさせて
もう一儲けなんだよな
でも、我が家は
その手には、乗らないよ
最悪、しろは
庭にお墓を
作ってあげようって
事前に、話し合ってたんだ
何しろ、おかあさんは
死んだしろも
手放したくないみたいだった
                     to be continued





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