子どもたちが
子どもだった頃
おまえの子ども頃とは
ちょっと、違ったな
おまえの近所には
同級生は、ひとりだけ
それも、おんなのこ
まあ、ふたりで遊んだけどね
なんか、ぽつんっとしていた
でも、子どもたちは違った
同級生が、いっぱい
実家より、ど田舎だけど
バブル時代の大規模分譲
ドカンと販売、一気の入居
ご近所は、近い世代ばかり
だから、子どもたちもそうなる
賑やかだったな
子どもたちの友だちも、いっぱい
いつも、歓声に溢れていた
今は、老人ばかりだけどね
近い世代ばかりだから
子どもたちも
おおかた都会へ出た
だから、その子どもたち
孫たちも、あんまりいない
静かだな、とにかく
静かになった
我が家もね
子どもたちだけじゃない
しろとちびもいたから
まず、しろだったけどね
毎日、会社で右往左往
帰った我が家
たまの休みの我が家
おまえは、疲れ果てて
ただ、ぐったり
でも、叩き起こされたな
おにいちゃんが、右に跳ぶ
おとうとが、左に走る
しろは、右に左に
みんな飛び交っていた
おばさんの怒声も
「やだあっ❗️」
おにいちゃんは
わいわい
おとうとは
がやがや
そして、しろは
ひぃひぃひぃっ
うんっ⁉️
「やだあっ‼️
はい☝️ジャーキー❣️」