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日記、日々の想い 

我が家の二匹



 二匹飼ったんだけど。しろは、そこそこ、写真は、残ってる。ただ、ちびは、この一枚しか見つからないな。そんな筈は、ないんだけど。また、探してみよう。
 我が家の息子たちは、二歳違いだ。あっ、これは、犬じゃない。人間の方。弟が、小学校一年の時に、空手の父母会の会長さんから、妻が、「うちの子、六匹生まれちゃって。」「小さい子だし、子どもたちも、絶対大きくならないし。」「小さいから、家の中でも飼えるし、楽で良いわよ。」と、大概な詐欺にあって、貰ってきた犬だ。弟が、抱き締めて、貰ってきた。しかし、雑種だから、そこまで大きくはならなかったが、体高は、60cmあって、体重は、23kgと、大型犬の部類に迄、巨大化してしまった。13歳迄、生きた。
 ちびは、兄が、小学校六年の末に、拾ってきた犬だ。動物病院の隣りの空き地に、捨てられていた。最悪、動物病院が、何とかしてくれると思って、捨てたのだろうか。酷い話だ。兄が、大勢の友だちとの帰り道に、見つけたらしい。「○○の家なら、飼ってもらえるよ。」「○○くんの家なら、大丈夫よ。」と、おだてられて、押し付けられたらしい。兄は、ガキ大将タイプだったが、おだてには、弱かった。
 その日の夜、家に帰ると、妻が、「拾ってきちゃったんだって。」と。「えっ、二匹は、無理だろう。」、と。自分が、子どもの頃、父親から、拾った子犬を、捨てさせられた話、したことあるよな。トラウマになったって、言ったじゃないか。と、思いながら、リビングに。あれっ、お兄ちゃん、もう抱き締めちゃってるよ。弟は、覗いている。お兄ちゃんは、今度は、ぼくのいぬって、訳か。何だよ、子どもの頃、親父とあんなことが、あって。飼えないなんて、言える訳ないじゃないか。まったく!
 と、言う訳で、我が家は、二匹を飼うことに、なってしまった。茶色の日本犬の雑種。もちろん、直ぐに、しろも診て貰っている獣医さんに連れて行った。地元の大型動物が専門のおじいちゃんで、自宅を、ちょっと改造して、地元の犬猫も、診てくれる。
 しかし、おじいちゃん先生の診察結果は、そこそこ、衝撃だった。健康状態は、良くて、生後3か月だと言う。そこまでは、問題無い。牝!牡だと、勘違いしていた。牡と牝か。厄介だな。そして、何と。秋田犬の雑種だと。秋田犬⁉︎
 えっ、30kg以上に、なっちゃうの‼︎あのしろが、下敷きになって、お煎餅に、なっちゃうの⁉︎と、家族で、話し合った。しかし、結局、ちびは、。あっ、取り敢えず、しろより小さい訳だから、ちびと名付けた。もちろん、自分が。二匹目だから、面倒くさくなって、投げやりに。しかし、ちびは、そこまで、大きくは、ならなかった。秋田の血が入っていても、雑種だからだろう。18歳迄長生きしたが、体高は、しろよりも、一回り小さかった。
 体重も、最高17kg。しろは、一応、お煎餅には、ならずに済んだ。もっとも、結局、座布団には、なったが。そのしろの怨念のせいかな。何か、しろの亡くなったあと、ちびは、どんどん、毛色が、白っぽくなってしまった。白っぽい、ベージュのような感じ。
 それにしても、子どもの頃のしろは、綺麗な犬だったな。その毛並みは、真っ白なだけではなくて、潤いのある艶やかさがあった。やはり、散歩の途中で、出会った子ども連れのお母さんの「まあ、綺麗なわんちゃん!」って、しろを眺めながら、お子さんに話し掛けた時の誇らしさが、何度でも、蘇ってくる。あれで、もう少し賢かったらなあ…

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