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日記、日々の想い 

しろが、うちの子になったこと

しろは、あの子
子どもの自分が
拾ってきて
捨ててきた
あの子とは、違う
あの子のいのちは
全部自分のせいで
だから、あの子は
自分の、運命の子
だったのだろう
だけど、しろは
捨てられていた訳じゃない
お母さんが
空手の父母会の会長さんに
声を掛けられて
お母さんが、次男と二人で
貰ってきた、子いぬだ
でも、しろは
6匹も、兄妹はいたけど
売れ残りだった
買ってきた訳じゃないけど
貰われ残り
きっと、それは
しろが一匹だけ
飛び抜けて、大き過ぎて
敬遠されたから、らしい
でも、だから
選べなかったんだから
だから、きっと
次男には、運命の子いぬで
一緒に貰った
お母さんには
運命の子ども
だったのだろう
それで、我が家に
貰われてきて
自分は、もう
父親だから
認めなければならない
そんな立場で
自分は、父とは違う
絶対に、息子に
捨てさせたりは、しない
我が家の子として
必ず、育て抜くと
そう思って
自分が、認めて
しろは
我が家の子になった
だから、きっと
しろは、あの子の
生まれ変わりかも
知れない、いや
そんなはずはない
しろは、間違いなく
しろで
その名前は
我が家の子だから
自分が、つけた
もちろん、あの子の
生まれ変わりなどで
あるはずもないけど
罪のある自分に
父親として
しろを、育て抜く
自分に芽生えた、そんなつもりは
あの子のいのちの
償いを、しようとする
ことだったのかも知れない
だから、きっと
しろは、自分の
二匹目の、運命の子だ
しろは、すくすくと育って
色々とあったけど
おじいちゃんいぬに
なるまで、生き抜いた
お父さんの自分も
しろを、守り抜いてきた
でも、しろは
重い病気に
罹ってしまったんだ
お母さんは
どうしても、助けたくて
自分は、それが
どうしても、無理だと思って
息子たちも、きっと
母親と同じ気持ちだろうけど
父親の自分が
最後の重い決断を
しなけばならない
自分に、あの子を
捨ててきなさいと言った
父の言葉は
死ぬ迄、絶対
認めないけど
その後ろ側にあった
父の気持ちも
少しは、分かる
そんな気もした
そうだな
あの子を、捨てた
子どもだった自分は
今はもう、とっくに
たいがいなおとなで
だから、今度は
父親となった自分の番だ
だからだから、今度は
しろのいのちを
自分が、家族に
諦めさせなければ
ならなかったんだ…

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