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日記、日々の想い 

吠えなかったしろと、ちびの謎

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 まあ、いぬたちの父親として、いじけてばかりは、いられません。しろだって、お母さんには、褒められるは、いぬのいもうとには、うっとりされるは、調子こいていましたが、血迷ったお母さんに、翌日、病院連行の刑に、処せられてしまいました。泣いても、叫んでも、注射ぶすっ!のあの大好き過ぎて、しろ的には、

そんな病院です。ざまあ見ろ!
 少し、冷静に思い返しました。やはり、二匹が、吠えなかったのは、おかしいですね。必ず、吠えるはずのいぬたちでした。二匹に、なってからは、更に、しろも強気になっていたようで、徹底的に、吠えまくっていました。
 しろが、ひとり、あっ、いや一匹だった時にも、弱そうな相手中心ですが、吠え立てては、いました。ただ、忍んでくる牝犬は、除いて。あれっ?もしや…
 そうです。ひょっとして、ちびが、吠えて欲しくなかったとか⁉︎…これは、後々、吠えることに関しては、ふたり、あっ、いやっ、二匹の関係性が、どんなだったのか、と分かるようになります。これは、この時点では、まだ、分かりません。しかし、謎解きの鍵としては、二匹になってから暫くしてですが、二匹では、必ず、ちびが、先に吠え始めていたと言う事実が、あったのです。この謎解きは、また、いずれ…
  とにかく、この時点で、気づいた事は、いぬたちが、吠える気が、なかったのでは、と言う事です。その可能性としては、既に、例の闖入犬と、我が家の二匹が、馴染んでいた可能性です。絶対無いとは、言えませんが、牡犬同士か、組み合っていた状況を考えると、ちょっと考えられません。
 と、なると。あの牡犬が、ちびのところに、忍んできた?まさかねえ…いや、意外と、ちびちゃん、モテる?疑惑です。こんな、怖い話は、とてもじゃありませんが、お母さん何かに、話せるはずが、ありません。だって、そんな事、お母さんに話そうもんなら、「まあ、不潔!」の二乗ですよ。「もう、不潔!不潔!絶対、許さないから‼︎」縮み上がるのが、二匹ですよ。怒り狂ったお母さんは、「はいっ、ジャーキー!はいっはいっ、ジャーキー‼︎」もう、ジャーキーは、一袋、空っぽ。今度は、煮干し攻撃です。一袋、丸ごと!
 しろも、ちびも、ジャーキーと、煮干しの雨あられです。あれっ⁉︎これっ、いぬたちの思う壺ですね。せっかく、生涯スリムな体型を維持したビューティーな二匹が、この時点で、メタボでしたね。やっぱり、お母さんに、内緒にして、不潔な笑みを浮かべながら、悩んだお父さんは、正解でした。
 う〜んっ⁇多分…ちびちゃんの、取りっこ?ちびは、もう、発情期は、無いはずなんですけどね。牝犬が、発情しなければ、牡犬の発情は、牝犬の発情に刺激されて起こるらしいですから。牡犬が、発情していない牝犬に、誘われることは、無いはずなんですがね。
 まあ、あれ以来、その牡犬が、我が家の近くをふらつくことも無かったですし、そうとなれば、どうでも良いことなんですよね。だから、その時も、暫く気になりましたけど、何事も無さそうですし、それ以上考えるのは、やめました。
 でも、今から思い返してみると、やっぱり、あれが、二匹のちびを挟んだ闘いだったと思えば、腑に落ちるんですよね。発情していない牝犬に対して、牡犬が、忍んでくることなど、あるとは思えないけど。また、我が家のある町の当時の雰囲気として、広い公園で、お互いの飼い犬同士を遊ばせるなんて習慣も、あまりありませんでしたし。
 昨今は、投稿動画などを見せて頂いても、公園などで、皆さん集まって、飼い犬を、一緒に遊ばせてますよね。海外などでは、昔から、良く見かける光景です。でも、ラブとかゴールデンのような、宥和的な犬種はまだ数が少なくて、番犬に向く犬種が好まれた昔の日本では、あまりそんな習慣は、無かったのです。お互い、警戒心の強い犬ばかりで。特に、日本犬の血筋は、警戒心が強くて、お互い喧嘩腰でした。今の日本犬の血筋がどうなのかは、知りませんが。案外、飼い主同士にそんな習慣がなかったから、犬たちも、そうなっていだけかも知れません。
 とにかく、あの犬は、ちびを、牝犬としてかどうかは知りませんが、気に入った。それで、ちょっと、どうしても、我が家に闖入したくなった。ちびは、意外と、くねくね色っぽく尻尾を振るタイプでしたからね。避妊手術をしていても、他所の牡犬には、仲良くしたい犬に、見えていたりして。
 ちびも、闖入してくる他所犬が、しろに負けない体格で、しろよりおとこらしそう?とか。ちょっと、付き合ってみようかしら、みたいな。そして、もうちびには、気兼ねし始めていた当時のしろは、遠慮して、吠えない訳です。
 闖入犬は、ちびに近寄ろうとしますが、何が、ぼけっとしたしろい物体を、邪魔に感じます。噛みついて、退かしてやれ、と。ところが、ぼけっとしたしろい物体は、噛まれて、ひぃ〜っひぃ〜っ泣き出すのではなく、突如、覚醒しました。しっかりと、立ち向かって、格闘に…
 そこへ、お父さんの加勢です。はっきり言って、ちびは、どっちが勝っても、良かったのではないか、と。あたしは、強いおとこが、好きなの!みたいな。こんなことお母さんに話したら、怒り狂うことは、もう止めて、「あたしもそうよ!」とか言って、納得してしまいそうで。お父さんとしろは、

でした。



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