『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』(角川文庫)
万城目 学/著
(5点満点。★は加点式なので0点でも普通です。)
よみやすさ:★★★★☆ やわらかい文章で読みやすい。
どきどき :☆☆☆☆☆ どきどきというより、ヒヤヒヤした!
なごみ :★★★★☆ 子どもの発想や、猫の世界などに、ほんわかしました。
なつかしさ:★★★★★ かのこちゃんの行動に、こんなだった!と自分を重ねてしまいました。
感動 :★★★★☆ 別れのシーンが悲しいけれど、その中にある信頼に感動。
満足度 :★★★☆☆ とてもあったかな気持ちになれました!
角川文庫のランキングで、上位に入っていたので、買ってみたのですが、
とても優しい感じの内容で、心が洗われました(^_^)
子どもたちの難しい言葉勝負や、「でんきががり」、
夏休みの宿題をギリギリまでやらないかのこちゃん、
「~ござる」言葉に、自由研究。
そうそう!小学一年生の頃ってこんな感じだった!
なんかどうでもいい事に意地になったり、負けたくなかったり、残念がったり!
という具合に、昔の自分を思い出しながら読んで、とても懐かしかったです。
そして、その日常の中にヒュッっと入ってくる、
猫の世界。
マドレーヌ夫人、玄三郎、和三盆、ミケランジェロ等々…。
そして、猫股騒動!
日常なごみとは別の、不思議な世界で、わくわくしました!
また、前後のつながりがすごかった!
1章~4章が、互いに物語の裏舞台だったりして、
ああー!これは、そのせいだったのかー!とか
ふふ、これは、さっきのやつのおかげだからだな。
とか思いながら読んでました。
そして結論を見せないラスト!
なごみ・感動・なつかしさ!
いろいろあって、面白かったです!