多摩爺の「スポーツ観戦(その1)」
IAAF世界リレー 2019 横浜大会
本番を一年後に控え、47の国や地域から790名のアスリートが参加して行われた前哨戦
新メンバーで挑むリレー侍の仕上がりに注目が集まったが・・・ 残念
よもやのバトンミスで予選敗退となってしまった。
東京オリンピックで唯一といっていいぐらい、
新国立競技場に日の丸を上げられる可能性が高い種目ゆえに、
本番じゃなかったことは救いだが、「何故なんだ。」そんな思いがしないでもない。
スタートから中盤過ぎまでは完璧だった。
1走の多田が抜群のスタートを切って、直線区間に回った2走の山縣もスピードを維持して
3走の小池に繋ぐが、最後のバトンリレーで呼吸が合わずバトンが宙に浮いてしまった。
それでもアンカーの桐生はバトンを掴み取って最後まで走った。
一時は電光掲示板に38秒59で3位と表示されたが、
数分後には「DQ(失格)」と変更されている。
本当に残念だったが、全く見どころがなかったわけではない。
9秒台のメンバーを揃えた強豪アメリカに対して、
いつもならバトンパスでコンマ数秒を稼いでいた日本が、
今回のレースでは、バトンリレーでミスが起こる直前までは走力で上回っていた。
本音を言えば・・・ がっかりだが、一番悔しいのは選手たちだから、
これ以上の愚痴は止めておこう。
予算額がどうのこうのと、すったもんだがあったなか、
企画が変更され急ピッチで建築が進む新国立競技場
このメインスタンドにはためく「日の丸」を見てみたい。
日本人なら誰もがその期待を持っているが、現実的には厳しいと言わざる得ないなか、
その可能性があるとすればリレーなんだから・・・ 悔しさを抑えて見守るしかないだろう。
今回の大会では、新種目の男女混合レースで、
素晴らしい結果が出ていることにも注目しておきたいんだが、
彼ら彼女らが見せてくれた渾身のレースが、ライブで放映されなかったことが残念でならない。
放映権を持っていたのはTBSだが、BSではレースの最中に、
地上波ではレース直前に放映が終了するという大失態
ライブ放送ゆえに、時間にズレが生じるのは仕方ないこととはいえ、
世界的な大会でやっちまった大失態には・・・ 「バカヤロー」と言わざる得ない。
特に「男女混合 2ⅹ2ⅹ100mR」に挑んだ塩見綾乃とクレイアーロン竜波が堂々の3位に入り
「男女混合 ハードルR」では、参加国が少なかったとはいえ、堂々の2位でメダルを獲得
これは・・・ アッパレ以上の大アッパレだろう。
また、陸上短距離界において、
近年常にトップを競ってきたアメリカとジャマイカに見えた陰りも見逃せない。
バトン渡しが下手ないのは前々からだったが、それでも卓越した脚力で豪快にねじ伏せていた両国が、
今回のリレーを見る限り、ゴール前で伸びを欠き「あれっ?」と思うような失速が目立っていた。
一方でリレー侍たちは、4X100はもとより、
4X200も4X400もメダルには届かなかったがファイナルを走るには十分な力を付けており、
来夏こそは・・・ きっと、何かをやってくれるんじゃなかろうか。
時を同じくして、アメリカのフロリダ大に留学しているサニブラウン選手が、
全米大学選手権の地区予選で、
日本人二人目の9秒台(9秒99)を記録したとの朗報が列島を駆け巡っている。
本番まで、あと1年と2カ月・・・ 面白くなってきたじゃないか。
ガンバレ! リレー侍
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2019年 5月11日(土) ~ 12日(日) 横浜国際総合競技場(日産スタジアム)
IAAF世界リレー 2019 横浜大会
男子 4ⅹ100mR 予選 1走・多田修平 2走・山縣亮太 3走・小池祐貴 4走・桐生祥秀
決勝 -
予選 1位 アメリカ 38秒42 決勝 1位 ブラジル 38秒05
2位 中国 38秒51 2位 アメリカ 38秒07
3位 カナダ 38秒76 3位 イギリス 38秒15
失格 日本 記録なし
女子 4ⅹ100mR 予選 1走・土井杏南 2走・山田美来 3走・壱岐いちこ 4走・三宅奈緒香
決勝 -
予選 1位 アメリカ 42秒51 決勝 1位 アメリカ 43秒27
2位 ブラジル 43秒07 2位 ジャマイカ 43秒29
3位 トリニダードトバゴ 43秒67 3位 ドイツ 43秒68
4位 日本 44秒24 予選敗退
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男子 4ⅹ200mR 予選 1走・宮本大輔 2走・白石黄良々 3走・田村朋也 4走・藤光謙司
決勝 1走・宮本大輔 2走・永田駿斗 3走・田村朋也 4走・藤光謙司
予選 1位 南アフリカ 1分20秒64 決勝 1位 アメリカ 1分20秒12
2位 ドイツ 1分21秒63 2位 南アフリカ 1分20秒42
3位 中国 1分21秒70 3位 ドイツ 1分21秒26
5位 日本 1分23秒15 タイムで決勝 5位 日本 1分22秒67
女子 4ⅹ200mR 決勝 1走・山田美来 2走・三宅奈緒香 3走・兒玉芽生 4走・青野朱李
決勝 1位 フランス 1分32秒16
2位 中国 1分32秒76
3位 ジャマイカ 1分33秒21
4位 日本 1分34秒57
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男子 4ⅹ400mR 予選 1走・ウォルシュジュリアン 2走・井本佳伸 3走・佐藤拳太郎 4走・若林康太
決勝 1走・ウォルシュジュリアン 2走・佐藤拳太郎 3走・北谷直輝 4走・若林康太
予選 1位 日本 3分02秒55 決勝 1位 トリニダードトバゴ 3分00秒81
2位 ベルギー 3分03秒70 2位 ジャマイカ 3分01秒57
3位 フランス 3分04秒11 3位 ベルギー 3分02秒70
4位 日本 3分03秒24
女子 4ⅹ400mR 予選 1走・青山聖佳 2走・松本奈菜子 3走・武石この実 4走・岩田優奈
B決勝 1走・青山聖佳 2走・松本奈菜子 3走・武石この実 4走・岩田優奈
予選 1位 イタリア 0分29秒08 決勝 1位 ポーランド 3分27秒49
2位 フランス 0分29秒89 2位 アメリカ 3分27秒65
3位 オランダ 0分30秒07 3位 イタリア 3分27秒74
5位 日本 3分31秒72 B決勝7位
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男女混合 4ⅹ400mR 予選 1走・伊藤利来也 2走・青山聖佳 3走・稲岡真由 4走・北谷直輝
決勝 -
予選 1位 ポーランド 3分15秒46 決勝 1位 アメリカ 3分16秒43
2位 アメリカ 3分16秒01 2位 カナダ 3分18秒15
3位 イタリア 3分16秒12 3位 ケニア 3分19秒43
5位 日本 3分19秒71 予選敗退
男女混合 2ⅹ2ⅹ100mR 決勝 1&3走・塩見綾乃 2&4走・クレイアーロン竜波
決勝 1位 アメリカ 3分36秒92
2位 オーストラリア 3分37秒61
3位 日本 3分38秒36
男女混合 シャトルハードルR 予選 1走・木村文子 2走・高山峻野 3走・青木益未 4走・金井大旺
決勝 1走・木村文子 2走・高山峻野 3走・青木益未 4走・金井大旺
予選 1位 ジャマイカ 55秒47 決勝 1位 アメリカ 54秒96
2位 日本 56秒13 2位 日本 55秒59
3位 オーストラリア 56秒40 3位以下は失格
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