月面Xについて
上弦の月のころ、月面の欠けぎわにアルファベットの「X」のような地形が見えることがあります。この現象が月面Xで、近くのヴェルナー(Werner)クレーターの名前から外国では「WernerX」や「LunarX」などと呼ばれます。月面Xは以前から見られていたようですが、2004年にカナダのChapman氏らによって報告されたことにより、広く知られるようになりました。
月面Xは上弦のたびに見えるわけではありません。継続時間が1時間程度と短いので、ちょうどこのタイミングで日本から月が見やすい位置にある時にのみ見ることができます。大体1年に数回程度でしょうか。