｢やさしい猫｣観て、読みました。

やさしい猫 / 中島京子

新聞のテレビ欄で気になり
NHK連続ドラマ ｢やさしい猫｣
第1話を観てみたら先が気になり
図書館でお借りしました

テーマは入管行政、そして家族
スリランカ人の青年と
シングルマザーで保育士の女性と娘
3人を中心とした日々の暮らしを
その娘が語るかたちで物語は進みます

少し前のニュースの
スリランカ人女性が
病院で診察してもらうことも叶わず
亡くなった事件は記憶に新しく
また WOWOWで
クルド人の女子高生の日常を綴った
 映画｢マイスモールワールド｣

 (2022年)を観ていたこともあり
興味深くドラマを観ています
先が気になっていたので
本は すでに読み終えました

日本人の1人が
この本を読んだからと言って
事態が変わるわけではありませんが
状況を少しでも知ることは
とても大事なことだと思いました

例えば 日本の学校に通っているのに
申請しなければ修学旅行に参加することも
隣の県に遊びに行くことも叶わない
許可された仕事にしかつけないから
その会社が倒産したら
アルバイトで食いつなぐことができない
難民認定されないと
国民保険証が給付されないから
病院にもかかれない

規則を破ることは
 とてもいけないことではあるけれど

収容所に入所中
命に関わる状態であっても
病院にかかれないというのは
おかしいと思います

本の感想をネット検索すると
アンチ派の方もいて
ちょっと驚いてしまいましたが
たくさんの気づきがあり
この小説に出あえて
このドラマに出あえてよかったです


こちらはドラマの第1話で登場したシーン
スリランカの青年(クマラ役
オミラ·シャクティさん)が
保育士である女性(ミユキ役
優香さん)の娘に
スリランカの民話
｢やさしい猫｣というお話を
聞かせている場面です


こちらはやはりドラマの一場面
お母様の形見の指輪を
婚約指輪として
ミユキさんに渡しているところです

このクマラさんのキャラクターが
人として とても魅力的で
原作を読んでいるだけに この後
あんな辛い思いをするのだと思うと
とても胸が痛みます
今夜 第3話目の放送が楽しみです

＊ドラマのシーンは本日のNHKテレビ番組
｢土スタ｣からスマホで撮影しました
クマラ役の方は
本当にスリランカの方で
オーディションで300人の中から
 選ばれたそうです

私は吉岡秀隆さんと余貴美子さんが 

出演していると観たくなるのです

最初のきっかけは それでしたが

素晴らしいドラマを

知ることができました

 

中島京子さんは 映画化された

｢小さいおうち｣ (倍賞千恵子 黒木華

 松たか子)の原作者でもあり 

こちらの作品もとても良かったです