年が明けて2005年2月9日、第8弾シングル「初恋列車」がリリースされました。
https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCA-15725.html
Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=uXcxLdvi3xU
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/24272/
作詞里村龍一さん、作曲北野明さんと、シングルとしては初めて水森先生の手を離れましたが、この時期に出版されたカラオケ誌のインタビューを読み返してみると、幾つかあった候補曲の中からカラオケで歌ってもらいやすそうな平易なメロディーの作品を選んだようでした。
その狙いが的中したのか、ファンの応援が後押ししたのか、この曲はKiinaのシングル作品として初めてオリコン初登場1位を獲得するという記念すべき作品となりましたね。
この時にはもう3月の新宿コマ劇場の石松さんのチケットは売り出し始めていたのでしょうか?
私はまだファンクラブに入っていなくて、一般発売(ハガキでの応募でしたね)での当選だったので、前後関係をはっきり記憶していないのですが、とにかく「氷川きよし」という人が気になりだした時期だったのでしょう。
ちょうどそのタイミングで週刊朝日の近田春夫さんのコラム「考えるヒット」に「初恋列車」のレビューが掲載されていていました。
「レトロでアナログなのに、氷川きよしが歌うと力強さや瑞々しさを発揮して輝いてみえる」「氷川きよしの人柄が歌声にも表れているのだろう」と。
「初恋列車」のKiinaの歌声は、まさにそれに尽きると思います。
Kiinaはのちのち「演歌は演じる歌」とお話ししていましたが、羽田から飛行機でひとっ飛びの時代に夜行列車と連絡船で北海道に渡って初恋の人を尋ね歩くという、ひとつ間違えば荒唐無稽になるストーリーに説得力を持たせているのは、ひとえにKiinaの「なりきり」の力と歌唱力によるものだろうと思います。
近田さんの「考えるヒット」のKiina評を集めるようになったのは、この「初恋列車」のレビューがきっかけでしたが、最初の「箱根八里の半次郎」からすべてコピー、この時だけ週刊誌のページをそのまま切り抜いたので、紙の経年劣化でこの1枚だけどんどん茶色に変色していきますσ(^_^;)
「初恋列車」、今でも大好きな一曲です。