カバー2曲めは、春日八郎さん「お富さん」です。
https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COZA-216-7.html
Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=72Uof4QCNcw
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/54985/
歌舞伎狂言の「与話情浮名横櫛」を題材にした曲で、昭和29年に発表されると空前の大ヒットとなりました。
当時、ワケありの男女の間のやり取りを子どもたちが意味も分からないまま歌っているのが教育関係者の間で問題視されたそうですが、昭和25年生まれの私の上の兄がやはりこの歌を朝から晩まで歌っていたと、母が語り草にしていました。
沖縄出身の渡久地政信さんのメロディーとリズムは、確かに年齢性別を問わずノリやすくて、子どもたちにしてみれば歌詞の意味などどうでもよくて、「死んだはずだよお富さん♬」と歌うのが楽しかっただけなのだと思います。
Kiinaファンの方の中にも、小さい頃歌ったというご記憶のある方がいらっしゃるのではないでしょうか。
本来は他の歌手を想定して作られたのが巡り合わせで春日八郎さんが吹きこむことになりましたが、本心ではレコーディングに気が進まなかったとお聞きしました。
北原ミレイさんの「石狩挽歌」もそうですし、大ヒット曲あるあるですね。
老若男女が口ずさんだだけあって歌いやすい曲調で、Kiinaもとても自然体で歌っていますね。
でも、曲の最後の伸ばしの声は、素人では絶対に出せません。
ところで、このアルバムに封入されている歌詞カードでは「玄治店」と印字されているのがずっと気になっていました。
本来は「玄冶店」。"さんずい"ではなく"にすい"だと思うのですが。コロムビアで敢えて「玄治店」と表記したのでしょうか。