アルバム8曲め=カバー2曲めは、霧島昇さん・渡辺はま子さんの「蘇州夜曲」です。
Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=YfJNY2XUtrk
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/230985/
蘇州は中国江南地方、古くから水郷で有名な美しい街。「蘇州夜曲」は、昭和15年、李香蘭主演の映画の主題歌として発表されました。
寒山寺は蘇州市にある名刹で、歌詞にある「船歌 鳥の唄」「鐘が鳴ります」は、中唐時代に寒山寺を詠んだ七言絶句の漢詩を踏まえているそうです。
楓橋夜泊 張継
月落烏啼霜満天 月落ち烏啼いて 霜天に満つ
江楓漁火対愁眠 江楓漁火 愁眠に対す
姑蘇城外寒山寺 姑蘇城外 寒山寺
夜半鐘声到客船 夜半の鐘声 客船に到る
詞もロマンチックですが、服部良一さんのメロディーも胡弓など中国の楽器を使った演奏も大変魅力的で、戦前に作られた曲ですが今なお多くの歌手の方にカバーされています。
サブスクで拾ってみただけでも歌謡曲、ポップス、クラシックと、あらゆるジャンルの方がこの曲に惹きつけられているようでした。
Kiinaはアルバム収録に先行して2005年のNHK歌謡コンサートで、女子十二楽坊の皆さんと「蘇州夜曲」を共演していますね。
その時もきっと話題になったことでしょう。
アルバムの中のKiinaの歌声は、歌謡コンサートの時よりもっと優しくロマンチックで、まるで女性の歌声のよう。
うっとりと夢の世界に漂っている心地がします。
Kiinaご自身に自覚はないのかもしれませんが、こういう曲を伸びやかに歌うKiinaの歌声には不思議な色気を感じます。