DISC4新曲4曲めは「松山空港」です。KIINA.の歌唱はこちら↓
歌詞は歌ネットより。
作詞は原文彦先生、作曲は宮下健治先生です。
ご説明するまでもなく愛媛県松山市を舞台にした歌ですが、主人公は松山にいません。今まさに松山空港に着陸しようとしている飛行機の中で、かつて訪ねた道後温泉やふたりで乗った坊ちゃん列車、そんな幸せだった日々を回想しています。
飛行機が空港に着いてしまえば、幸せだったあの日がもはや二度と戻らないという現実が待っている。
全て分かっていながら、主人公は駆り立てられる思いで最終便に飛び乗ってしまったのでしょう。そんな主人公の心情が手に取るように分かります。
思い出の地を訪ね歩く他の旅うたとはひと味もふた味も違った、「さすがは原先生!」と手を叩きたくなるような場面設定です。
哀愁漂うトランペットの響きで始まるイントロ。この曲の歌い出しKIINA.の声も高いキーですが、少し太い声です。男女どちらとも取れる設定ではなく、歌詞の文面からも主人公は明らかに男性なのでしょう。
旅うたスペシャルBOXの50曲の中で一番好きな曲です。「何とか旅情」ではなく「松山空港」というタイトルにも惹かれます。
私の中で主人公はいつまでも飛行機の中です。
「松山空港」が大好きな理由のひとつは、松山が私のKII活史の中でも特別な場所だからかもしれません。
2008年9月6日愛媛県県民文化会館で行われたKIINA.のバースデーコンサートが私の初めての泊まりがけの遠征でした。
そもそも、ひとりで泊まりがけの旅行に出ること自体が結婚以来初めて。シティホテルに泊まるのもおっかなびっくりのウブな私でした。
あれから16年。KIINA.に出逢えたおかげで少しは見聞を広げられたかなと思っています。
そんな2008年の松山の街。松山城も市電も鮮明に覚えているのに、松山空港の記憶は全くありません(笑)。