アルバム収録最後の12曲めは、谷村新司さんの「昴〜すばる〜」です。
https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCP-31987.html
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/58489/
谷村さんがこの曲をリリースした時から「さらば昴よ」ってどういうことだろう?どうして昴に背を向けるんだろう?と、ずっと思っていましたが。
そういう、道標になるものを目指すのではなく自分で道を切り拓いていく覚悟、という意味でとらえればいいのかな?
この曲も「北国の春」と同じようにアジア規模で多くの人に愛されていますね。
Kiinaは真っ直ぐに大きなスケールで歌い上げています。
ところで、「すばる」という星の呼び名は、万葉集の時代から日本にあったそうですね。
確かに「枕草子」でも、清少納言が「星は すばる」と書いています。
この、キッパリとした言い方。自分の美意識に絶対の自信を持っていて、他人が異論を差しはさむ余地を与えない清少納言の物言いが小気味良くて、とても好きです。
自分がお仕えしている皇后定子がどんなに素晴らしい方か。教養と優しさと品格を兼ね備えた完璧な女性であるか。
清少納言は、常に憧れのまなざしで定子を見上げ、定子を中心に繰り広げられた華やかな宮廷生活の日々を「枕草子」に綴っています。
考えてみると、「枕草子」は定子という推しを礼賛する清少納言の究極の推し活と言えるのかもしれません。
推し活を文学にまで昇華させた立派なお手本が、既に千年前の日本に存在したという事でしょうか。
「昴〜すばる〜」→「枕草子」→「推し活」の3段活用で思いを回らせてみました(*^_^*)