カバー3曲めは、三橋美智也さんの「達者でナ」です。
https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCP-33180.html
Kiinaの歌唱はこちらから↓
https://m.youtube.com/watch?v=muSk_B466DU
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/58647/
この曲こそ、「長崎の女(ひと)」以上にKiinaの美声をとことん味わえる一曲です。
歌詞には書かれていない「ああ〜〜〜あ〜〜♪」のロングトーンの中でコロコロ気持ちよく転がるこぶしは、まるでダイヤモンドの粒のようです。
若いKiinaの粗削りな歌い方も、生まれ持った声の素材の良さに惚れ惚れしますが、大人になってからの音圧のさらに増した「達者でナ」を2017年南相馬市で開催された「明日へつなげるコンサート」で、直に聴いた感動は忘れられません。
福島県ご出身の民謡界のレジェンド原田直之さんとKiinaが、この曲の1番2番を交互に歌いました。
それぞれが「ああ〜〜〜あ〜〜♪」に「オーラオーラ達者でナ」と合いの手を入れ、最後に「あ〜風邪引くな♪」とおふたりでハーモニー。
真剣勝負の緊張感の中にもお互いの息を合わせようとする、一瞬の緩みもない「達者でナ」を聴かせていただきました。
この曲は、おそらくは競走馬を(農耕馬ではなく)小馬の時から丹精をこめて育て、人手に渡す別れの日を歌った曲ですよね。セリの日なのかも知れません。
私が小さい時に読んだ「あかね雲の歌」というつのだじろうさん作の漫画が、北海日高地方で競走馬を育てる一家の物語りでした。
大切に育てた馬をセリ市に出すのですが、思っていた値段がつかなくてお父さんが落胆します。
その時の「7万円」という値段を何故かはっきり覚えています。
「達者でナ」と、ほぼ同時期の作品でした。