サキさん、あがた森魚さんは「赤色エレジー」が有名ですが、緑魔子さんとデュエットされた「昭和柔侠伝の唄 最后のダンスステップ」というの曲も私は好きです。
今思い返してもフォーク全盛のあの時代、浴びるように歌を聴いてたし、今でもしっかり歌える曲ばかり。歌の想い出というのはお金には代えられない心の財産ですね。
そして、昨日のニッポン放送「徳光和夫のとくモリ!歌謡サタデー」のトークゲストがイルカさんでした。
同時期に活躍されたフォーク仲間の方たちとの交流やお父さまがバックバンドのリーダーを務められていたという美空ひばりさんとの取っておきの秘話をお話しされていました。
イルカさんと言えば「なごり雪」ですが、私はこの曲がヒットする前、ご主人さまの神戸さんとシュリークスというデュオを組んで歌っていらした「私は好奇心の強い女」というコミックソングが初めての出会いでしたので、イルカさんのお名前を目にすると「なごり雪」よりも「わた~しは はた~ちの よめいりまえのおんなのこ~♪」というおちゃらけたフレーズが真っ先に頭に浮かんでくるのです。
最初に出逢った歌というのは、いつまでも強い印象として残るものなんでしょうね。
Kiiちゃんの不朽の名曲「白雲の城」。これまで何百回聴いたことでしょう。2016年紅白の熊本城の前での熱唱は、ファンのみならず全国の視聴者の感動を呼びましたよね。
私がこの曲を初めて意識したのは、恐らくファンになる前の2003年の紅白だったと思います。
その当時からのファンの方たちの間では語り草になっているようですが、あの時「あゝ荒城の♪」でKiiちゃんが一瞬画面から消えましたね。
「これはカメラマンのミスじゃなくって、きっと氷川君が打ち合わせと違う動きをしちゃったんだろうな」と、テレビを観ながらすぐに思いました。
そして、「この人は、きっとそういう人なんだろうな」と。どこまでも歌の世界に入りこんでいく、歌い出したら計算が働く余地など考えない人なんだろうと。
その1年後に新宿コマの劇場公演を申しこんだ、そもそもの動機の糸を自分で手繰ってみると、あの時画面から消えてしまった「白雲の城」にあったような気がします。
これまで「白雲の城」の名唱シーンには数えきれないほど出逢ってきましたが、それでも「白雲の城」と聴いて今でも私の脳裏にまず浮かぶのは2003年紅白の画面から消えたKiiちゃん。
ファンになったのはカッコよかったからでも男らしかったからでもなく、そして今でもファンでい続けるのはビジュアルが綺麗だからではなく(綺麗なのは良いことです)「この人はきっとそういう人」とあの時に直感したKiiちゃんの印象が、私の中でずーっと変わらないからです。
さて、明日未明の「ラジオ深夜便」はKiiちゃんの曲がたっぷり聴けますね。頑張ってチャレンジしようと思います。