アルバム6曲めに「大利根ながれ月」が収録されています。シングルなのにアルバムタイトル曲にならなかったのはKiinaには珍しいことですね。ちょっと不憫な気がします。
7曲めからはカバー曲です。カバー1曲めは、村田英雄さんの「男の土俵」。Kiinaの歌声はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=XCbdSwb8i5Y
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/174510/
作詞の二階堂伸さんも作曲の北くすをさんも、村田英雄さんの別名です。村田さんは昭和30年代に活躍した北葉山関と親交があり、関取をモデルに詞を書いて大ヒットになったそうです。
当時の国技館は両国ではなく蔵前ですね。北葉山関、たしかどちらかと言うと小兵で、眉毛ともみあげが立派なお相撲さんだった記憶がかすかにあります。
Kiinaはこの曲を高校2年生の時からずっと歌っていて、どうしてもカバーしたかったのだと、アルバム発売前日の大宮コンサートでお話ししていました。
どっしりとした歌い方がさまになっていて、Kiinaがこの歌を好きなのが伝わってきます。
大学生時代、お小遣いをやり繰りして浅草橋にあった蔵前国技館に足を運びました。千代の富士関が十両に上がってきた頃。四股で上げた脚がピンと180度開いて、惚れ惚れするほど綺麗でした。
Kiinaの歌声で聴いていると、旧国技館の古い建物やビン付け油の匂いが蘇ってきます。
輪島、北の湖、貴乃花…あの頃、遠い席から応援した力士の多くが鬼籍に入ってしまわれました。
そんな中で増位山さんが今なおお元気で歌を歌ってらっしゃるのが奇跡のようです。