アルバム・オリジナル曲最後は「雪月花」です。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=HmU8nuL-NFc
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/138431/
「雪月花」という言葉はKiinaが好きで、前からこれをタイトルにした曲を歌ってみたかったと、FC会報のアルバム紹介でお話ししていますね。
元々は白居易の漢詩「寄殷協律」の中の一句から来ているそうですが
五歳優遊同過日 一朝消散似浮雲
琴詩酒伴皆抛我 雪月花時最憶君
幾度聽鶏歌白日 亦曾騎馬詠紅裙
呉娘暮雨蕭蕭曲 自別江南更不聞
日本の詩歌では大伴家持が万葉集に寄せた歌が始まりとされるそうです。
「雪の上に 照れる月夜に 梅の花 折りて贈らむ 愛しき子もがも」
雪と月と花。たった三つの漢字を並べただけで自然の美しさと時の移ろいをイメージさせることが出来る、何と強い力を持った言葉でしょう。と同時に「雪月花」という言葉が好きというKiinaもとても感性の豊かな人なのでしょうね。
そういうタイトルなので、曲のテーマは「男の生き様」系ではあるのですが、決して荒々しくはなくおおらかでゆったりとしたイメージになっていますね。演奏にも胡弓や琴が使われていて、曲調も柔らかです。
「嵐にも立ち向かっていくぞ」という若者の挑戦的な生き方でなく、「諸行無常の世の習いの中で、咲いては散り散っては咲く花のように自然の流れに任せて生きたいものだ」と。
胡弓の音色の効果もあって、まるで達観した仙人のようです(笑)
「雪月花」と「春嵐」や「男花」とは一見対極の生き方のようだけれど、心に折れない芯を持っていることに変わりはありません。そしてKiinaはそのどちらも誰にも真似の出来ない説得力を持って表現することが出来るんですよね。