デイリー新潮「藤原竜也が『一番尊敬する役者』と話した“大衆演劇のドン”が語る 氷川きよし『成功の原点』と北島三郎『"引退”の真相』、勝村政信の知られざる『役者魂』」
https://www.dailyshincho.jp/article/2023/01221000/?all=1
沢竜二さんのお名前は以前から存じ上げていましたが、「確かきよしくんがらみで沢さんの記事を読んだことがあるはず」と、我が家のあちこちに隠匿したファイルをガサ入れ(笑)したら、出てきました!
週刊新潮2000年12月14日号に、白黒ですが見開きの大きな写真で沢さんから殺陣の指導を受けるKiina。
「半次郎で役者と紅白に出場する氷川きよし」とあります。
Kiinaはヤクザの三下の扮装、指導の沢さんはジェームズ・ディーンのポートレートがプリントされた洒落たTシャツ姿で刀を持ってらっしゃいます。
12月10日、11日と言えば、紅白初出場も決まり、睡眠時間もままならない多忙な日々だったはず。それでも長良会長はKiinaにとって舞台を経験する貴重な機会だと思われたんでしょう。
沢さんは長良会長の申し出を快諾して、わざわざ「箱根八里の半次郎」というお芝居を書き起こしてKiinaを出演させてくださったんですね。
「髷が似合って、時代劇に打って付けの顔をしている。明るさと清潔さを持った、頼もしい役者になれる素質は十分」と沢座長はコメントされていました。
2003年の「草笛の音次郎」の座長公演より前に、この「箱根八里の半次郎」でKiinaの股旅姿をご覧になっていた方もいらっしゃるかもしれませんね。
長良会長は確かKiinaのデビュー前に竜小太郎さんにお願いして巣鴨劇場へも出演させてもらっていたはず。
長いマネージャー人生でつちかった人脈の全てを駆使してKiinaにあらゆる経験を踏ませようとされたんだなぁと、「現在の成功があるのは、若い時に“土台”をしっかりと築いたからこそ」という沢さんのコメントが今さらながらに胸に沁みます。