アルバム・オリジナル曲5曲めは「真昼の最終列車」です。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=HZ4nqbaIAd4
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/239194/
作詩の岡田冨美子さんは「怪獣のバラード」や「スシ食いねエ!」「ロンリーチャップリン」ほか80年代アイドル向け歌謡曲を沢山書いてこられた方。Kiinaに詞を提供してくださったのは、これが初めてです。
ふたりでいても幸せにはなれない事情があって別れるのだけれど、立ち去るのは男性ではなく女性の方です。
歌詞を読む限り別の男性の影は感じられませんが、見送る彼は行き先さえ告げない彼女に「捨てられた」と受け取っている。
「最後の口づけを 拒んでくれないか」のリフレインで分かる通り、最後まで男性側が受け身なのですね。
なかなか厄介な人です。もしかしたら何事にも煮え切らない彼のそうした態度に彼女が愛想を尽かしたのかもしれません。
水森先生のメロディーと石倉先生のアレンジは「夜のプラットホーム」の雰囲気を彷彿とさせます。男女を入れ替えたオマージュに近いかもしれません。
Kiinaは主人公になり切ってセンチメンタルにドラマチックに歌い上げているけれど、正直なところ、(捨てられた)という気持ちのままのKiinaを木枯らし吹き荒ぶプラットホームにいつまでもグズグズと立たせておきたくないなぁというのが、私の本音です。