カバー2曲めは、織井茂子さん「黒百合の歌」です。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=LdXwGGnRSw4
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/113864/
菊田一夫さんの名作ドラマを映画化した「君の名は」の第2部。戦時下の有楽町・数寄屋橋で出逢った春樹と眞知子が、お互い愛し合いながらも運命に翻弄されてすれ違いを繰り返し、とうとう舞台は北海道へ。
ここで許婚がありながら春樹に横恋慕したアイヌの娘ユミの激しい恋心を歌ったのが「黒百合の歌」です。歌詞にある「ニシパ」はアイヌ語で男性に対する尊称(旦那様など)だそうです。
映画では、日活に移籍する前の北原三枝さんがユミを演じていらっしゃいました。北原さん、古い映画を拝見してもスラッとして目力があって、素敵な女優さんでしたね。
ユミは自分の恋が叶えられないと悟ると摩周湖に身を投げて死んでしまいます。
それほど激しい愛し方をする娘を、Kiinaは「情念を込めて、ドロッと歌わせて貰いました」とお話ししています。
迫力があってステージ映えのする曲なので、色々な方がカバーされていますが、Kiinaの「黒百合の歌」はただ声量だけで歌っているのではなく、ユミになりきっているのが二度繰り返される「あたしはニシパが 大好きさ」の表現から伝わってきます。
Kiinaは明治座公演終了後の通常コンと、後に「新・BS日本のうた」でも歌ってくれましたね。ステージに立つKiinaの眩しいほどのオーラと圧巻の歌声が目に焼きついています。
「君の名は」は私が生まれる前の大ヒット映画ですが、「眞知子と春樹」と言えばすれ違いの喩えとして使っていました。とうとう職場で意味を分かってくれる人がいなくなってしまいました(笑)