「櫻」Aタイプのカップリング曲は、同じくなかにし・平尾両先生、そして編曲若草惠先生のトリオによる「出発」です。
Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=EOmxGxYSVx0
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/125429/
この曲は、後に2021年発売のアルバム「南風吹けば」にも収録されましたね。
リズムもメロディーも「櫻」が陰なら「出発」は陽で、同じテーマをコインの裏と表のように表現した曲だと思います。
こちらの桜は明るい青空の下で「悲しみに負けるな」と笑いかけてくれる櫻。ふるさとの温かさに癒されて、主人公は再び明日に向かって旅立とうとする、再出発の曲ですね。
この後に出されたアルバム「演歌名曲コレクション16〜櫻〜」の初回限定盤に「出発」のDVDがついています。カジュアルな服装のKiinaが沢山の子どもたちに囲まれている素敵な映像になっています。
リリースのインタビューでは「被災地の沢山の方に届けたい」とお話ししていましたが、きっとKiinaご自身もこの歌に励まされることが多かったのでしょう。コンサートでもたびたびセットリストに入っていたように思います。
3番でひざまづいて子どもと握手を交わし頭を撫でる仕草がとても自然体で、Kiinaの優しさが滲み出ていて、それだけで涙が込み上げてきます。
Kiinaと客席が一体になってペンライトを振るのも楽しかったです。
震災のことに限らず、人生に降りかかってくる様々な悲しみや困難に、そっと優しく力を添えてくれる、そんな温かさに溢れた素敵な曲。何よりもKiinaの歌声が全編を通してナチュラルで、耳に心地よいです。
「櫻 櫻 櫻 櫻」のリフレインを永久に聴いていたくなります。