アルバム「演歌名曲コレクション14〜あの娘と野菊と渡し舟〜」の最後を飾るのは、黒沢明とロス・プリモス「ラブユー東京」です。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=1esDh_KUXsA
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/113860/
1966年発売の、ロス・プリモスの代表曲にしていわゆるムード歌謡の代名詞的な名曲ですね。
何と言っても「シャボン玉」というフレーズが、この曲をとても魅力的なものにしていると思います。
東京新聞から出版された「東京歌物語」という本に、この曲の誕生秘話が紹介されていました。
作曲家の中川博之さんがまだ新人の頃、失恋したばかりの中川さんが西新宿のアパートで傷心を癒すためにギターを爪弾いていると、路地で遊ぶ子どもたちのシャボン玉が飛んできて目の前で「パチン!」とはじけた。
「七色の虹が消えてしまったの シャボン玉のようなあたしの涙」
という詩が浮かびメロディーが湧いてきた。
出来上がった曲を歌ってくれる歌手を探し求めて、ロス・プリモスと出逢い、有線とラジオで曲を流し続けてとうとうミリオンヒットに漕ぎつけたのだそうです。
ちなみに、この年からスタートしたオリコンチャートの第1回シングル1位が「ラブユー東京」だそうです。
「シャボン玉のような涙」が、失恋を引きずりながらも明日を向いていこうとする健気な女性をイメージさせてくれますね。
Kiinaはとても丁寧に歌い上げているのだけれど、何というか、か弱い花が日陰で精いっぱい健気に咲いているにしては、あまりに声が強くて歌が堂々とし過ぎているかなあというのが私の正直な感想です。
タブレット純さんがご自身のYouTubeチャンネルでこの曲をギターで弾き語りしていらっしゃるのを聴いたことがありますが、「おお!これぞムード歌謡!」という湿り気のある歌声でした。
ちなみにタブ純さんが在籍されたのは、ロス・プリモスではなく和田弘とマヒナスターズでしたがσ(^_^;)