アルバム6曲め、オリジナル曲最後は「風の口笛」。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=5aYbtNC9X6k
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/104552/
作曲の蔦将包先生は船村徹先生のご子息ですね。これまで編曲は手がけていただいていましたが、作曲は「風の口笛」が初めてだったのではなかったでしょうか。
歌のテーマは、故郷を離れて長い歳月都会で暮らし、いつしか夢も失って遠いふるさとを思う、というふるさと演歌です。
「ヒュルヒュル」と口笛を吹くたびにふるさとの景色を思い出すのと、テンポがとてもゆったりしているのが印象的です。
そのためでしょうか。悲壮感がありません。
私の記憶にあるこのタイプの演歌で、一番身につまされるのは「帰れないんだよ」です。
「秋田に帰る汽車賃が あればひと月生きられる だからよ だからよ 帰れないんだよ」
「風の口笛」は「今年の暮れには 帰ろうか」と呟いています。
都会へ出てみたけれど、周囲も自分も納得させられる結果が出せていないことで、いつしか故郷から足が遠のいてしまったのでしょう。
思い切って帰ってみたら、家族も友人たちもきっと温かく迎えてくれる気がします。
「そうだよ。帰んなよ」と、背中をポン!と押してあげたい。