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氷川きよしについて ★ by とねりこ

☆みれん心〜Kiinaの歌声を味わい尽くす♬372

レコ大・紅白での華やかな残像もまだ目に鮮やかな201622日、Kiinaのデビュー記念日に30作めとなるシングル「みれん心」がリリースされました。

・カップリング曲が「瀬戸内ブルース」のAタイプ。https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCA-17119.html

・「きよしの数え唄」のBタイプhttps://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCA-17120.html

・「東京音頭」のCタイプhttps://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCA-17121.html

3タイプです。

 

Kiinaの歌唱はこちら

https://m.youtube.com/watch?v=WYg0w5-6-aM

 

歌詞は歌ネットより。

https://www.uta-net.com/song/201972/

 

年が明けてスタートした2016年のツアーコンサート、119日の川越でさっそく披露されました。

既に「靳・演コレ2」には2曲収録されていましたが、シングルとしては初となる「女唄」です。

特集を組んでくれた「歌の手帖」4月号ではインタビュアーの方が「ズンチャカ系メジャー演歌」と表現されていましたが、言うなれば「きよし版『女のみち』」でしょうか。作詞の志賀大介先生はKiinaへの提供は初めて(これ一曲のみ)。久々の水森先生のメロディーも伊戸先生のアレンジも、敢えてど演歌の泥臭さを狙っているように思います。

「男花」や「愛しのテキーロ」のようなアップテンポで華やかな曲調からの大きな揺り戻しというか、そうではない"ごくごく普通の演歌"を好むファンのことも大事にしていますよ、というアピールのようにも感じました。

 

もうひとつ思ったのは、「カラオケファンの受けが良い曲を」という販売戦略もあったのかな?ということです。

Kiinaもインタビューの中で「父親がカラオケで『情熱のマリアッチ』を歌ったみたいで、"難しいなぁと電話があった。『無理して歌わんで、じっくり聴いて』と言ったけど『みれん心』はぜひカラオケで歌ってほしい」「一般的にカラオケで歌ってもらえるような、こういう演歌路線も大切ですよね」とお話ししています。

 

これまで何度かご紹介していますが、この曲について、近田春夫さんが久々に連載コラム「考えるヒット」で論評してくださっていて、それが「みれん心」の曲そのものに対してというより近田さんの「氷川きよし論」になっているのが大変興味深かったです。

 

「きよしの『演歌の標本箱』に一つ"女歌"が入った感じ?」

このひとだけベテランから新人まで並み居る演歌歌手勢の中で違うのだ。・・・何が違うのか?未だうまく説明できないのだ。ただ、それが演歌との距離の取り方なのではないか?ということはある時期からなんとなく見えてきた。

ひょっとしてこの人はレコーディングをフィールドワークと考えているのではないか?もしも氷川きよしのレコーディングの目的が(演歌の)標本作りなのだとすると、色々なことの辻褄も合ってくる。

 

Kiinaの「演歌との距離の取り方」というご指摘は、今ならどれだけ的を射た洞察か分かります。

Kiinaがまとっていた他の演歌歌手とは微妙に違う空気感の正体が何だったのかは「歌謡界の小林秀雄」との異名を取る近田さんの特別な感性だけが捉えたもので、「限界突破×サバイバー」に出逢う前のこの時点では、きっとKiinaご本人にも師匠の水森先生にも自覚や認識はなかったのではないかとも思います。

コメント一覧

チャチャチャ
おはようございます。「みれん心」皆さんが今まで聴き親しんだしっかり演歌ですね。(歌の手帖)さんのズンチャカ系メジャー演歌と表現されたのですね。ビックリですが的を得たようなkiinaを良く知っている方だから出てくる言葉ですね。
kiinaは皆さんに聴いてもらい、歌って欲しいと願いが入った演歌の曲を希望されたのですね。

「きよしの演歌の標本箱に一つの女歌が入った感じ?」他の人は歌えない才能と感性と持って生まれた天才的なものを近田さんは感じ取っていたのでしょうね。

Kiina自身もどんなジャンルの曲も歌えるから歌いたいと思うのでしょう。

カバー曲を聴くと歌唱力がはっきり出て来ます。いろんな方が色々歌われていますが聴くと(えぇ~)と思う事も多々あります。そんな時にkiinaの歌唱力の素晴らしさに感心させられます。
せり
おはようござます。「みれん心」前作からの揺り戻し、そうかもですね。いろんなタイプの曲でそれぞれのファンの為にという思いもあるのかもしれません。後半、コンでアコースティックにこの曲を歌って下さいましたがよかったです。そして近田さんのkiina評、他の演歌歌手とは一線を画しているはまさにですね。今になって見ればそういうことかと合点がいきます。たまたま演歌歌手としてデビューしましたが常にその歌声には演歌の枠にはとどまらないジャンルを超えたものが潜んでいたのかもしれません。
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