アルバム「演歌名曲コレクション20〜ちょいときまぐれ渡り鳥〜」の掉尾を飾るのは、美空ひばりさんが1986年にリリースした「愛燦燦』です。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=rbA76YsGADg
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/174505/
元々は食品会社のCMソングとして小椋佳さんが制作された曲で、ひばりさんは覆面歌手の形でCMで流していたそうです。発売当初のオリコンチャートは69位でしたが、今や「川の流れのように」と並ぶひばりさんの代表作の一曲として多くの人に愛されています。作品の良し悪しとチャートが必ずしも合致しないケースとも言えますね。
本当に心が温かく、穏やかになる佳い作品です。ひばりさんが歌ったものも小椋佳さんご自身が歌ったものも佳いのですが、やはり私はKiinaの歌声が好きです。
控えめなストリングスの音色がKiinaの歌声を引き立てて、眼をつぶって聴いていると、まるで柔らかい温かな日の光で身体を包まれていくような。愛を歌った歌なのに何故か少し悲しくなってきます。
Kiinaが演歌の唱法を使わずに、とてもナチュラルに歌っているからかもしれません。この年のスペシャルコンサートでも歌ってくれましたね。バックスクリーンに過去のスペシャルコンサートの映像が流れていました。Kiinaの人生の喜び悲しみがそこに。
この曲は「カバー・セレクション」の方にも収録していますので、Kiinaとしても満足のいく歌唱だったのでしょうか。
このアルバムのリリースの後、ツアーコンサート、歌謡コンサート、テレビ・ラジオの収録、生出演、握手会、作詩大賞、スペシャルコンサート、ディナーショー、、有線大賞、年忘れ、レコード大賞と息つく暇もないようなスケジュールが続き、迎えた12月31日の紅白歌合戦。テレビ画面で巨大なロボットの前で「ちょいときまぐれ渡り鳥」を笑顔で歌い上げるKiinaを見届けました。
物騒な言い方かもしれませんが、2014年はKiinaとファンが手をたずさえて闘った一年だったように思います。
Kiinaが例年と変わらず紅白に出たことは、取りも直さずKiinaを陥れ演歌の旗手の座から引きずり落とそうとした勢力と(そう言えば、西さんが「プリンスは氷川きよしだけです!」とおっしゃっていましたね。どこかでプリンスをすげ替えようという動きがあったのでしょうか)、迂闊にその片棒を担いでしまった週刊Bの敗北を意味していたと私は考えています。
いくらデビューの時からKiinaを大事にしてくれたと言っても、そして夥しい数の陳情書がファンから寄せられたと言っても、NHKが情実で出場の可否を判断するはずがありません。
真実がどちらにあるかを検証した上で公正な判断をしてくれたのだと、そんな感慨を抱きながら晴れ舞台で歌うKiinaを見守りました。
あの日、同じ思いだった方が沢山いらっしゃったのではないでしょうか。
余談ですが、あの年気がついたら体重か2kg減っていました。どんなにKiinaのことを案じてあれこれ考えていても、それとこれとは別で食欲が落ちたことも眠れなかったこともない私。2kgはどこに消えたのでしょう?
ちなみに、今も戻ってきません。Kiina推しをしている間は戻ってこないような気がしています。