シングル4作目、2002年の第2弾シングルとして「星空の秋子」がリリースされました。
https://columbia.jp/artist-info/hikawa/ちdiscography/CODA-2065.html
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/15947/
「純子の港町」から始まった女性シリーズのシングル化ですね。
ファンから見ると「女性シリーズの代表選手」的なポジションと言えなくもない「星空の秋子」ですが、近田春夫さんは「読むヒット」の中で「イントロからまるで絵に描いたような演歌でありながら、アナクロを感じさせないのが氷川きよし」「この曲によって氷川きよしというブランドが世に定着する地固めが出来た。デビューから四作かけて、そのスケールの大きさが見えてきた」と、Kiinaの歌唱を大絶賛されていましたね。
やはり天才は見るべきところが違います。
この曲もKiinaにとっては特別な一曲なのでしょう。コンサートのセットリストの定番になっていますね。
はなはだ個人的な事情になるのですが、遅ればせのファンながら合いの手でもきよしコールでも何でも出来るつもりの私、「星空の秋子」のイントロでKiinaが後ろ向きになってから振り向く時の「ワアオ!」とか「キャー」とかの歓声だけは、どうしても出来ません。そのハードルだけが今だに飛び越せません。
なので「星空の秋子」に対しては、どこかKiinaに申し訳ない気持ちというか振り切れていない自分という忸怩たる思いが残ってしまうのです。
自分でも変だなぁと思っているうちに、コロナで声出し自体が出来なくなってしまいました。
ところで、歌詞に出てくる「一夜ひとよに 夢見ごろ」ですが。
これは平方根√2の覚え方の語呂合わせ(ひとよひとよにひとみごろ)ですよね?
昔、高石ともやさんが歌われた「受験生ブルース」の中にも「ひと夜ひとよにひとみごろ 富士山麓にオウム鳴く サインコサインなんになる」というのが出てきていましたが、Kiinaのは受験勉強とも数学とも関係なしに、仁井谷先生が遊びごころで持ってこられたのかなぁと思っています。
この「星空の秋子」から、Kiinaのシングルは年2回のリリースが原則になりましたね。この年の紅白では「ズンドコ節」を歌ったので、近田さんがたくさん褒めてくださった「星空の秋子」でしたが、紅白で披露する機会はありませんでした。