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マンモで見つからない乳がんを救う「大事な質問」

2016-05-23 22:57:08 | 医療用ウィッグ
こんばんは、再現美容師の毛内英克(もうないひでかつ)、hide(ヒデ)です。


style.nikkei.com 【WOMAN SMART】から、貴重な情報です。

ご参考になればと思います。



マンモで見つからない乳がんを救う「大事な質問」

日経BPヒット総合研究所 黒住紗織
 
 エンターテインメント、トレンド、健康・美容、消費、女性と働き方をテーマに、ヒット案内人が世相を斬るコラム「ヒットのひみつ」。今回のテーマは、「乳がん」。広く検診で使われているマンモグラフィーでは乳がんを見つけられないタイプの人が少なからずいることが分かってきたのだ。キーワードは「高濃度乳腺=dense breast(デンスブレスト)」だ。


 春は職場や自治体などで健康診断が盛んにおこなわれるシーズン。昨年秋、タレントの北斗晶さんが乳がん闘病を告白したのをきっかけに、医療機関でも乳がん検診の予約が増えていると聞く。「今回はサボらずに検診を受けよう」と思っている女性は多いだろう。

 そんな人に、ぜひ行ってほしいことがある。マンモグラフィー(以下、マンモ)検診の結果が書面で届いた際には、受診した医療機関に「私は、高濃度乳腺(デンスブレスト)ではありませんか? マンモでがんが見えるタイプの乳房ですか」と問い合わせてほしいのだ。もし、「あなたは濃度が低い乳房です」と言われたら、一安心。でも「わかりません」とか、「高濃度乳腺です」といった答えが返ってきたら要注意だ。あなたの場合、マンモ検診だけでは乳がんの有無を判断できないかもしれない。

 現在、国は40歳以上の女性は2年に一度、マンモ検診[注1]と視触診を受けることを勧めており、地方自治体などが実施する対策型検診の費用を負担している。そのため、対象となる受診者は低料金や無料でマンモ検診を受けられるが、画像診断の結果は書面などで通知されるケースが少なくない。書面には通常、下の例のように「異常(所見)なし」または「異常あり(要精密検査)」のいずれかの結果が書かれている。

[注1]マンモグラフィーは、台の上に立って乳房を2枚の板で挟んで薄くのばし、X線撮影する画像装置。通常、上下、左右の2方向から撮影する。被曝量は微量とされるが、30歳以下の人は被曝のリスクが受診利益に対して大きく上回らないため、国の推奨する受診者の年齢は、利益がリスクを大幅に上回る40歳以降となっている。


受診者が受け取る結果通知書の見本例。読影不能と書く欄はなく、原則、異常なしか、要精検だけが示される


■通知書の「異常なし」には「読影不能」も含まれる

 普通は「異常なし」の結果を受け取ったら安心するだろう。だがここに落とし穴がある。「異常なし」には現状、2つの意味がある。一つは「本当に異常が見つからなかった」という場合。もう一つは、「異常があるかどうか読影できなかった(読影不能)」という場合だ。もし後者だと、別の方法できちんと検診を受け直さないと正しい結果は得られないことになる。

 なぜ、マンモで読影不能という事態が起きるのだろう。それはマンモと乳房のタイプには相性があるからだ。

 マンモで乳腺の密集度が低く、脂肪の多い「脂肪性乳房」を映したときは、乳房は黒く映る。がんは白く映るため、がんを見つけやすい。ところが、乳腺が密集している高濃度乳腺では乳房もがんも白く映るため、がんを見つけにくい。この状態を、医師たちは「雪原で白いウサギを探すようなもの」とよく表現する。ちなみに、乳腺密度というのは乳腺がどのくらい密集しているかの状態をいう。

 マンモの画像を読影するときには、被写体の乳腺濃度によって下の写真のように「脂肪性」「乳腺散在」「不均一高濃度」「高濃度」の4段階に分ける。前者2つはマンモ検診に向いた乳房だが、後者の2つはがんがあっても見つけられなかったり、見えなかったりする(読影不能)可能性が高くなるのだ。

脂肪性。マンモ検診に向く(画像提供/NPO法人乳がん画像診断ネットワーク http://bcin.jp)

乳腺散在。マンモ検診に向く(画像提供/NPO法人乳がん画像診断ネットワーク http://bcin.jp)

不均一高濃度。マンモ検診では乳がんが見つけにくい(画像提供/NPO法人乳がん画像診断ネットワーク http://bcin.jp)

高濃度。マンモ検診では乳がんが見つけにくい(画像提供/NPO法人乳がん画像診断ネットワーク http://bcin.jp)

 乳腺濃度が濃いか薄いかは外見からでは分別できず、マンモで撮影してみて初めて分かる。そのため、検診を一度は受けてみないと自分の乳腺濃度を知ることはできない。

■40代日本人女性はマンモで見えにくい胸が約9割という調査も

 実は、高濃度乳腺の女性は欧米よりアジアに多いといわれ、日本人女性の7割は高濃度乳腺だともいわれる。まだ症例数が少ないものの、111人の検診結果を年代別に解析した研究では、40代の27例ではマンモでがんを発見しにくい「不均一高濃度」「高濃度」の人が89%、50代の30例でも57%が該当しているとの報告があり、若い人ほど高濃度の割合が高いこともうかがえる[注2]。

 こうした高濃度乳腺の人の場合、マンモに超音波検査を加えてチェックすることでがんを見つけやすくなる。超音波検査を加えることで見つけられた早期乳がんは0.5%で、マンモだけの場合の0.32%より約1.5倍、見つけやすくなることが7万人余りを対象にした日本の最新の大規模研究でも報告されている(2015年11月5日 the Lancet 誌(電子版))。これは、マンモと超音波を組み合わせることで互いの不得意分野を補い合えるからだと考えられている。

[注2]日本乳癌検診学会誌 ;23、3: 496-496, 2014

表 マンモと超音波の長所短所(取材を基に作成)
 ならば、「国は併用の検診を推奨すればいいのに」と思うだろう。国として、税金を使う対策型検診でマンモと超音波の併用を勧めるとの結論には至っていないのは、併用でがん死亡率が減らせるかどうかがまだ明らかになっていないこと、そして併用することで本来精密検査が必要ない人まで精密検査を受けさせてしまう偽陽性による「受診者の不利益」が増えてしまう問題点も残っているためだ。結論を導くために、前述の超音波検診を併用する大規模研究は継続して進められる予定だ。

 一方、受診者個人の立場では、現状の乳がん検診の不足点が分かった以上、それを解消する方法を知りたくなる。現状の検診を漫然と受けていたら、喜ぶべき「異常なし」の通知まで、不安材料になってしまう。

 先にも述べたように、自分の乳房が高濃度乳腺(デンスブレスト)かそうでないかは、マンモ画像を撮影してみない限り、わからない。そのため本来は画像が読み取りにくかった乳房の人には、通知レポートに「デンスブレスト」であったこと、超音波検査を受けたほうがいいことを伝える欄を作って伝えるべきなのだが、そうした動きは日本ではまだ緒に就いたばかり。現実に対応しているのは、まだ一部の医療機関に限られている。

 そこで、自衛策としてできるのが冒頭の質問だ。「私は、デンスブレストですか」と、画像を撮影した受診先に問い合わせるのだ。もしデンスブレストなら、超音波検査を検診に加えてほしい。検診には保険が利かないため、この場合の費用は自己負担になるが、超音波検診は3500~5000円程度で行っている医療機関が多い。もちろん、デンスブレストだったとしてもマンモが不必要と考えるのは早計だ。前表のように、マンモには見つけるのが得意なタイプのがんがあるので、超音波との併用がベターとされている。

■米国では医師に告知義務を課す州が増加中

 実は、米国では日本に先んじてこのことが社会問題化し、解決策が広がりつつある。マンモ検診の受診者が高濃度乳腺の場合、医師は受診者にそのことを告知する義務があるとする法律を定める州が増えてきているのだ。これは、毎年マンモを受けていたにもかかわらず、高濃度乳腺だったために早期に乳がんが見つからず、進行した状態でみつかったナンシー・カッペーロさんが始めた「Are You DENSE?」という活動の成果。ナンシーさんらの活動によって、こうした法制度が既に整った州はすでに20を超えている。


ナンシーさんの体験から活動が始まった、「Are You DENSE?」のサイト http://www.areyoudense.org/
医師による受診者への告知義務を法制化したエリア(ピンク色)や議案提出済み(赤)などのエリアが示されている

 もちろん、毎年、マンモと超音波の検診を受けていても、発見しにくい場所にがんがあるなどで、より早い段階で見つけられなかった北斗さんのようなケースもある。いうまでもなく検診は万能ではない。ただ、こうした「デンスブレスト」の問題は日本でも今後、広く知られるようになり、制度的にも対策は取られていくはずだ。

 さて、この動きを現在のサービスやビジネスにどう生かすか、という点ではこんなアイデアはどうだろう。現在、自己負担する人を対象にした任意型の検診サービスを提供している人間ドックや医療機関は、すでに見逃しを減らすためにマンモと超音波をセットにしているところが少なくないはずだが、受診者にはその理由が明確には伝わっていない可能性がある。2つをセットにする検診はお仕着せのプログラムと受け取られている感が無きにしもあらずだ。

 そこであえて、「デンスブレスト対応検診」といった名前を付けることで、高濃度乳腺の人の見逃しを減らす対応をしていることを、きちんと説明するのだ。特別な言葉を使うことで、サービスの内容や目的が理解され、該当施設への安心感や信頼感が高まるのではないか。これは、受診者の予防医療への関心と理解をより高める助けにもなるので、一石二鳥ではないかと思うのだが、いかがだろうか。


黒住紗織(くろずみ・さおり) 日経BPヒット総合研究所主任研究員。日経BP社ビズライフ局プロデューサー。サンケイリビング新聞社を経て、90年、日経BP社入社。『日経レストラン』『日経ベンチャー』などの記者を経て、2000年より『日経ヘルス』編集部。その後『日経ヘルスプルミエ』編集部 編集委員など。女性の健康、予防分野の中で、主に女性医療分野を中心に取材活動を行う。女性の健康とワーク・ライフ・バランス推進員




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2013.5.29
読売新聞 朝刊で紹介されました。
「再現美容師 がん患者支援 医療用かつらで元の髪型」
2013.9.11
朝日新聞 朝刊で紹介されました。
「がん患者の髪 取り戻す輝き かつらでケア 悩み和らげる」
2013.12.15
テレビ埼玉
ニュース930 で放送されました。
特集「がん患者をサポート
再現美容師」
2013.12.26
インターネットテレビ
「片山鶴子の夢☆テレ」
生放送にゲスト出演いたしました。
2015.3.24
埼玉新聞 朝刊で紹介されました。
「がん治療を髪から応援
艶を再現、外出楽しく」
2015.10.3
毎日新聞 朝刊に「時のひと」で紹介されました。
「かつらで闘病サポート」



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