さくらやのまいにち

怖かった。

元旦の夕方。

うちの訪問介護ステーションは、
パートさんが全員休んでいて、
残るスタッフも、
インフルエンザの罹患などで不足していたので、
2件の訪問を引き受けた。
うちも孫ちゃんがインフルエンザで、
どうせみんな集まれないし(笑)、
2件くらいすぐだからと家を出た。

80代男性宅に着くと、
雨戸が閉まってる。
いつも風や光を部屋に入れる方だから、
何か嫌な予感がして
慌てて玄関から入り声をかけると、
布団の上でぼんやりされていた。

もー、怖かった!
大丈夫!?と声をかけると、
驚いた顔をして「来るとは思わなかった」と言う。
来るに決まってるじゃないと部屋に入ると、
いつもキレイにしてる部屋が荒れていて、
食事らしいものもなく、
食べてない様子。
買い物支援だけど、
田舎の元旦はコンビニしか開いてないから、
ほんとはダメなんだけど、
好物の温かいお素麺を椎茸と出汁で持参していたので、
すぐ食べてもらった。
私が買い物に行ってる間に何かあると怖いので、
とりあえず先に温かいものをお腹に入れてもらってから
買い物支援へ出かければいいから。

詰まらせるくらいの勢いで
美味しいといいながら食べてくれる様子を見ながら、
生きててくれて良かったと泣けてきた。

国は訪問介護を軽視してるようだけど、
暮らし慣れた家で、
自由に最後まで暮らすための支援をうちらは必死にしてる。

国はどこを見てるんだか。

年取ったら小さく区切った箱の中に入れて、
お世話しやすいようにするつもり?

私はそんなのはイヤ。
しんどいけど訪問をコツコツ重ねて、
そんな流れに逆らっていくよん。

元気出していこう。

脱毛中の女子大生の上でくつろぐ看板猫ハル。

客の上に乗るなっ(笑)






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コメント一覧

tenmaru666
kebaさん、
疲れて眠いときに文章を書くと
言葉がトゲトゲしくてイケマセンね💦スミマセン。
人が足りなくて、
必要な支援が出来ないことがイライラさせます(ブラス眠気)
私がひとりで苛立ったところで
何にも出来んのだけど。
tenmaru666
ケイエスさん、
うちも同世代だから、
親のこれからに、
自分のこれから先に、
思いを巡らせます。

この国が、
手間のかかることを切り捨てるばかりなのが気になるね。
keba
うちは両親が遠いところに住んでたし、
家事を一手にやってた母は認知症になったので、
2人揃っての施設介護がありがたかったな〜
要するに、いろんなオプションがあっていいんだと思う。
ってか、なきゃならないと思う。

働いてるときに、散々税金も社会保険料もとってんだから、
ようやく自分のために時間が使えるようになった時に
お荷物扱いされるなんて、社会としておかしいよね。
みんなが普通に働いて普通に生活できる社会って、
理想でしかないのかなぁ
ケイエス
今回の話、うちの両親も高齢で、いずれはどちらかがどちらかを残すことになりますよね。
しかも自分自身も年をとります。他人事ではないです。
読みながら切なくて胸がキュンとしました。
ママさんがおっしゃっていること、本当にわかります。
ママさんの言葉、本当に国には届かないんでしょうか。
自分たちには全く関係ないことだって思われてるんでしょうかね。
ママさんのお仕事、本当に素晴らしいです。
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