ノロウイルスの消毒には、次亜塩素酸ナトリウム(0.02%・0.1%)や加熱(85℃、1分以上)が推奨されている。一般に「ノロウイルス」と呼ばれているのは、カリシウイルス科ノロウイルス属のヒトノロウイルスだが、ヒトノロウイルスは、細胞培養等ができず、消毒薬効果の評価が困難なため、同じカリシウイルス科の代替ウイルスを用いて評価されている〔マウスノロウイルス(ノロウイルス属)、ネコカリシウイルス(ベシウイルス属)〕。消毒用エタノール等のアルコールは、ネコカリシウイルスを用いた実験により、ノロウイルスに対する殺菌力が劣るとされてきた。しかし、ヒトノロウイルスに、より類似しているマウスノロウイルスを用いた実験で、70vol%以上のエタノールの有効性が報告され、消毒用エタノール(76.9~81.4 vol%)も有効と推定されている。ただし、ノロウイルスはエンベロープを持たないため、アルコール抵抗性が強く、二度拭きを行う(清拭して約15秒後に再び清拭)。また速乾性アルコール手指消毒薬を使用時は、石鹸と流水による手洗い後に、30秒間以上の接触時間を保つことができるよう十分量(約3mL)を用いる。
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