今回はApple Watchのお話です。
個人的な話で恐縮ですが、2024年3月31日をもって定年退職しました。現役中はApple Watchにはお世話になりました。スケジュールも、メールも、ラインも、道案内も助けてもらいました。通勤用のSuicaもここに入っていました。今は机の端の充電器の上で眠っています(写真1)。
退職後はコイツを腕に巻くこともなくなりました。歳をとって充電池の持ちが悪くなってきたこともあり、ここ数ヶ月間は充電器の上に置きっぱなし。ここで余生を送っています。
【写真1】充電器の上で余生を送るわが相棒 ”Apple Watch”。Suicaを入れられるというので購入した第2世代モデルです。
数ヶ月ぶりに腕に着けてみました。手首を返すと見慣れた画面が目に飛び込んできます。どんと中央には日付と曜日つきのアナログ型時計、その右斜め上にはメール、時計の真下にはスケジュール表示が、自分でカスタマイズした画面です(写真2)。
【写真2】現役中は毎日手首に巻いていたApple Watchのメイン画面。わざわざこの小さい画面でメールやスケジュールを確認して満足していました。
ここから本題です。
スケジュールに目をやると「もう予定なし」(赤枠)と出ています。現役中はこの表示が出るとホッとしたものです。今日の予定はすべて終わったってね。辞めたのですから今は仕事の予定など出るはずもありません。ちょっとセンチな(死語?)気持ちになりながらも、この文言に何か引っかかるものを感じました。
こんな風にも読めたからです。「あなたはこれからズ〜ッと予定などありませんよ、”もう予定なし”の毎日ですから」ってね。この時計に今の自分を見透かされているように感じました。オレが退職したのを知っていたのか?!と訊きたくなるくらい。オイ、長年付き合った相棒の言葉としては、ちょっと冷たい言い方じゃないかい?!
でも、Apple Watchのせいではありません。コイツはAppleの言う通りに働いているだけです。そこでAppleさんにお願いしたい。「もう予定なし」は「今日の予定はすべて終了しました」というメッセージだとしたら、「もう予定なし」を「今日の予定なし」あるいは「今日の予定終了」と変えたらどうでしょうか。そうすれば自分と同じように「毎日が日曜日」となった人達に「もう予定なし」などという冷たい言葉を投げかけ、寂しい思いをさせることもなくなると思います。
以上のようなことをふと感じた次第。しかし最も大きな問題は、そんなことを感じる人が他にいるかということ。いませんね、いるはずもありません。そこまで深読みする人はいないでしょう。
まったくどうでもよい話でした!年寄りのひがみっぽいつぶやきでした。