わたしは子供の頃から神社で祈願している人を見て不思議に思っていました。
何かをお願いするなら普通はその対象があります。貸してほしいものがあれば、それを持っている人にお願いをする・・・
祈りを捧げるにしても普通は対象があってこそだと思います。
だから、あの人たちは誰に対して祈りを、お願いをしているんだろう・・・と思っていたわけです。
田中英道先生が明快に仰っていました。
日本人は神も仏も信じていない、とw
初詣(*初詣自体は明治から始まった歴史の浅い行事です)だって、その神社が何を祀っているかも知らないで祈願しているのは、神を信じていないからだと。
そもそも古事記などに登場する神々は西洋的な神とはまったく別物で、不完全な神々です。(田中先生は日本の神々は人間だと仰っています)
(猫も神様になりますしw)
仏教だって、有名な仏の名前を知っている程度に過ぎないし、法事に来るお坊さんの多くは自分が何を唱えているかもよくわかっていないのだと仰いますw
でも、日本には太陽信仰あるいは自然信仰が日常に取り込まれるかたちで残っているからそれでいいのだと。
観念的なものは取り入れない日本人の素晴らしい伝統なんだと。
まったく同感です。お天道様信仰と言ってもいいでしょう。
お天道様が見てるから。
素晴らしいです。