年姝媛(ねんしゅえん)…李莎旻子(レオ・リ)
皇太子・胤礽(いんじょう)…廖彦龍(リャオ・イェンロン)
胤禛(いんしん)…鄭暁東(チェン・シャオドン)
康熙帝(こうきてい)…趙濱(チャオ・ビン)
「意中の人」
桶で水を運んでいた瑶君が倒れてしまう。そこに通りかかった第八皇子の胤禩。胤禩は落ちていた財布を拾い、瑶君を抱きかかえて運ぶ。
目覚めた瑶君はすぐに何かを捜し始める。「捜し物はこれだな?」と言って財布を差し出す胤禩。瑶君は受け取ると「若君、感謝します」と言う。胤禩はつぶやくように「宮中に“若君”などいるはずがない」と言うが、財布の汚れを取っていた瑶君は気づかない。
「使い古した財布だな。新品をやろう」と胤禩が言う。しかし首を横に振った瑶君は「ある大事なお方がくれたので」と断る。
「ところで…」と言いながら、ようやく胤禩の顔を見た瑶君。瑶君は驚くと「あの時の?」と尋ねる。胤禩は5年前、賃金を払ってくれない店主に困っていた瑶君を、自分は領侍衛内大臣・索額図の息子だと偽り助けたことがあった。その時、あめ菓子と財布を瑶君にあげた胤禩。胤禩も瑶君のことを思い出す。
瑶君は自分の名を告げ、父の薬を買うために入宮したと話す。胤禩は身分を隠し、陛下の侍衛で八喜という名だと嘘をつく。「偶然ね。私の弟は六喜よ」と言う瑶君。
御膳房にいる瑶君が「今度、御膳房に来て。火鍋を作るわ」と言い、2人は約束をして別れる。
鐘粋宮。賀蘭の居所へ行った年姝媛。しかし太廟に閉じ込められている皇太子・胤礽を心配する賀蘭は元気がない。胤礽のため父・石文炳に文を書き始める賀蘭に、年姝媛はもともと皇太子じゃなくても好きなのか尋ねる。少し考えた賀蘭は「好きにならない」と答える。あの方の持つ権力と気ままさが好きなの、もし皇太子でなければ権力や気ままさは持ち合わせていないわ、だけど好きになったらどうでもいいことだわ、今後あの方が貧しくても豊かでもどこまでもついてゆきたいの、と。
花を見ながら「私たちが高官の子ではなく庶民ならよかったと思わないか?」と納蘭性徳から言われた時のことを思い返していた年姝媛。年家の子でなければ納蘭性徳にも会えなかったと思った年姝媛は「そうかしら?」と返す。「そなたが愛しているのは私の身分で中身ではないということか?」と言う納蘭性徳。年姝媛は「私たちはどんな身分でもきっと出会っていたはずよ」と言う。そこに納蘭性徳の文を持った侍女・杜鵑(とけん)が駆けて来る。
嬉しい年姝媛だったが、文には“そなたの父が私の父を朝廷に訴えたので、仲裁に入ったが禁足を命じられた。私たちの父は対立している。2人の間の予盾を解くことができず悔しく思う。私の父は陛下に罰せられ苦しんでいる。そのように苦しむ父の姿を見るのはつらく、しばらく家を離れる”と書かれていた。性徳の父・納蘭明珠のために、父へ文を書こうと思う年姝媛。しかし気質が穏やかでとても慎重な父が訴え出たのは、陛下が父を使い納蘭明珠を抑制しているのかもと思い直す。
納蘭性徳には文の返事を書くことにする年姝媛。
皇太子殿下の謹慎はすでに長くなり、皇太子殿下に重罪を与えたと世間に知れたら民が動揺すると康熙帝に話す石文炳。姉上のために身を捨てた行いは、皇太子殿下のご誠実さと情の深さ、度胸のよさを示すもので喜ばしきことだと。
中元節。実家の賑やかな中元節を思い出し、気持ちが沈んでしまう凝秀と賀蘭。年姝媛はこの宮中で私たち3人は家族、花灯を流せば徳を積むことにもなる、一緒に流しましょうよ、と2人を慰めて誘う。
年姝媛たちが花灯を流しに行くと、そこには胤礽、胤禔、胤祉、胤禩がいた。すぐに去ろうとする年姝媛の腕をつかみ放さない胤礽。賀蘭は顔を曇らせる。そんな胤礽と年姝媛を遠くから納蘭性徳が見ていた。案内して来た杜鵑は「行ってください」と言うが、納蘭性徳は自分が行けば年姝媛が困ると思い、口止めして帰ってしまう。
何度振り払おうとしても胤礽が放してくれず「皇太子だからって無理強いするのですか」と思わず声を荒げてしまう年姝媛。胤礽は「そんな気はない」とようやく手を放す。年姝媛は「花灯は嫌いなので他の方とお楽しみを」と言うと、その場を後にする。
太監の小林子に「私にどなる者は初めてだ」と言う胤礽。年姝媛め手ごわいな、だが悪くないと。小林子は年姝媛の落とした手巾を拾うと「かわいらしい方だと私も思います」と言う。胤礽は手巾を受け取り、年姝媛の後を追う。
乾清宮。朝議で「四川の総兵・岳鐘琪(がくしょうき)の知らせでは、アラブタンがラサン・ハーンを殺害し造反しました。岳鐘琪は直ちに兵を送っております」と報告する索額図。康熙帝は共にガルダンを倒しても感謝せず、ラサン・ハーンを殺し清に牙をむいたアラブタンに怒っていた。納蘭明珠が「反乱軍の足並みがそろわぬうちに、四川提督の康泰を向かわせては?」と言う。しかし康熙帝は、康泰は独断で兵糧を減らし、それが原因で軍内に騒乱が起こったと納蘭明珠に怒りをぶつける。
納蘭明珠はさらに「アラブタンの一族の者を使い、けん制しては?」と言う。「アラブタンは民を思い帰順するような男か?追い詰めても意味がない。それに罪なき民を苦しめることはできない」と康熙帝が言い、納蘭明珠は慌てて許しを請う。索額図が納蘭明珠をかばい、康熙帝は何も言わずに退朝する。
胤禔が恵妃に会いに行くと、永寿宮の外で馬忠賢が立っていた。納蘭明珠が陛下を怒らせたと馬忠賢が恵妃の耳に入れたことを知った胤禔。叱りつけた胤禔だったが「恵妃様のお悩みは全てあなた様のため。索額図と納蘭様の争いが激しさを増す今、そのご心痛はお分かりかと思います。たったお一人の皇子様が皇太子になればやっと安心できるのです。それには納蘭様に権力を握っていただかねば。今の皇太子には重臣たちも不満で、いずれは廃されるでしょう。納蘭様が陛下の信を得て助言してくれれば、あなた様は皇太子の座に就けます」と馬忠賢から言われてしまう。
母の念願を知っている胤祉は「だが皇子の数は多く、父上のお考えも察しがたい」と言う。馬忠賢は「年遐齢の娘・年姝媛を陛下は気に入っておられます。その兄・年羹堯は若いながら優秀で前途も有望です。年遐齢は長年、中立の立場ですが、その娘の心をつかめば年家はあなた様の味方になるはず」と話す。
栄憲公主と温憲公主が歩いていると、剣の稽古をしている年羹堯を見かける。温憲公主がこっそり見たいと頼み、栄憲公主は一緒に見に行く。
「何者だ」と木の陰に隠れて見ていた公主に剣を向ける年羹堯。年羹堯はすぐに詫びる。
「ここで何を」と尋ねる年羹堯に「父上が風邪をひいたので、薬草を摘み煎じて飲んでいただくの」と答える栄憲公主。父上は辺境のことで悩まれ体調を崩したの、女子は役に立てず残念だわ、と。年羹堯は「ご安心を。陛下のため良策を考えます」と言う。
栄憲公主が康熙帝に鍼を打ち「姉上の鍼はすごいわ」と言う温憲公主。そんな中、胤禔が来る。「アラブタン征討を私にお命じください」と言う胤禔。康熙帝が「万全の策が浮かばぬうちは、焦りは禁物だ」と話しているところに、今度は年羹堯が来る。年羹堯は「康泰は兵の信頼を失ったゆえ出兵させられません。そこで私が参ろうと思うのです」と言う。四面楚歌の方法で敵を囲い込み、戦わずして投降を促すのが最もよいかと思いますと。この策で勝つ自信があると聞き、康熙帝は胤禔を総帥に、年羹堯を副将軍とし、3日後の午刻に出兵させることを決める。
ーつづくー
あれ?
倒れた六喜はどうなった!?( ̄▼ ̄|||)
瑶君とうまく入れ替わったのかな?
もう別の日なのか?
瑶君は胤禩と子供の頃(5年前)に会ったことがあったのね。
お財布も大事にずっと持っていて…。
胤禩は優しい人なのかな?
瑶君は火鍋を食べに来るのを待っているはず。
年羹堯が良策を考えてくれることを願っていた温憲公主だけど、まさか出兵するとは思わなかったよね。
心配でたまらないと思う。
だけど肝心の年羹堯が必死で良策を考えたのは栄憲公主のためという(;´д`)ノ
切ない。
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年羹堯を想う公主たちは本当に心配ですよね。
裏?を知らない温憲公主はわかりやすいぐらいでした。
年羹堯たちは出兵して、作がうまく行くといいですよね。。。
そして、瑶君と胤禩にお財布エピがあったのですね。
火鍋も食べに来てくれるといいですよね。
こちらも微妙な嘘が続いて、どうなるのでしょう???
年姝媛と納蘭性徳も近くて遠くて、どうなるのでしょう???