中国時代劇「蘭陵王」第31話 あらすじ

"皇帝陛下"として高緯が現れる。残っていた高延宗、段韶、斛律光は驚く。「陛下は急な病にて崩御あらせられた」と告げる祖珽。悲しみに包まれる中、段韶は譲位の詔を高緯に渡す。ゆっくりと開き"高緯に譲位す"と書かれた詔を目にした高緯は、泣き崩れる。


宮殿に戻った高緯は「そなたらが朕をそそのかしたのだ。父上を殺せと。なれど父上は元より朕を認めて位を譲るおつもりであった」と鄭児と祖珽に言う。そして「そなたらのせいだ」と涙を流し嘆く高緯。鄭児は「泣いている場合ではございません。今更悔やんでも手遅れですわ。ひとまず埋葬を急ぎましょう。死因を疑われてはなりません」と言う。祖珽は先帝は元より皇太子に位を譲るつもりだった、陛下を疑う者などいないと言うが、鄭児は位の高い邪魔者が一人いると返す。宮殿に戻る前に始末しなければいけないと。


太皇太后は高湛の死を悲しみ、祈祷を続けていた。菩薩に斉の国や蘭陵王を守ってほしいと祈る太皇太后。新しい皇帝と蘭陵王が心を一つにし、骨肉の争いなど決して起こさないようにと。そこに暗殺者が。太皇太后は首を絞められ殺されてしまう。


「おばあ様」と言いながらハッとして雪舞は目の覚ます。寝台から体を起こし、雪舞は蘭陵王を捜しながら外へ。そして蘭陵王を見つけると抱きつき「夢を見たの。すごく恐い夢だったわ」と言う雪舞。蘭陵王はどのような夢か聞くが、雪舞は首を降り「このままこの家で暮らせたら、どんなに幸せかしら。なれど分かるの。殿下は朝廷が気になるのよね」と言う。「案ずるな。いずれは身を引くのだ」と言う蘭陵王。蘭陵王は近くの農家の子と遊んだ話をし、子供が産まれたらこの家で育てると話す。我が子には寂しい思いはさせないと。


高延宗、段韶、斛律光が高緯に会いに来るが、高緯は会わない。そこに太皇太后が亡くなったという知らせが。驚き「何ゆえ、おばあ様が」と聞く高延宗。知らせに来た宦官は、先帝が亡くなられた悲しみのあまり、自ら命を絶ったと話す。


夜。高緯が琴を弾いていると高湛が来る。拍手をし、楽才を褒める高湛。そして高湛は琴の手ほどきをしてほしいと頼みながら座る。高緯は戸惑いながらもその隣に座るが、ふと見た高湛が頭から血を流し始め驚く。「我が子よ。朕はそなたに悪いことをしたか?」と高湛は言い、恐怖に包まれる高緯。うなされながら高緯は目を覚ます。総ては夢だった。


胡皇后がよく聞いていた曲を鄭児は琵琶で弾き「ただ一つ、母君の願いは陛下が即位することでした。陛下は悪くありませぬ。悪いのは先の皇帝です。いつも陛下を蘭陵王とお比べになって、あれではどんな方でも気を悪くなさいますわ」と言う。そして胸を張り「亡き母上にも天からご覧頂くのです」と説得する。うなずく高緯。


高延宗が蘭陵王と雪舞に陛下とおばあ様が亡くなったことを知らせに来る。悲しむ雪舞。つらい蘭陵王は、大事にしてくれた先帝とおばあ様のために帰る決心をする。何もかも様変わりしたはずだと心配する雪舞も一緒に戻ることに。


周・奉天殿。
宇文邕は高湛が死んだという報告を受ける。後を継いだのが高緯だと知り「まさに天の助け。蘭陵王を後継ぎにせず高緯を玉座に就かせるとは、国を滅ぼすようなものだ」と言う阿史那皇后。そして蘭陵王と妃が都を離れていると聞いた宇文邕は「そうか、あの二人がおらぬのなら、斉との停戦は終わりとしよう」と言う。


玉座に座った高緯は、参内に遅れた理由を蘭陵王たちに聞く。高延宗は遠方にいたためだと答える。「朕もさように思う。なれども蘭陵王が朕をないがしろにしたと臣下たちがやかましく申すでな」と言う高緯。蘭陵王は「それらは讒言にございます。陛下に対し、二心などありません」と言う。それを聞いた高緯は「聞こえたであろう。蘭陵王はこの朕に対し、二心ないと申したぞ。朕は信じる。蘭陵王を貶める言葉を朕は金輪際聞きとうない」と皆に告げる。
高緯は蘭陵王と雪舞には話があると残し、皆を下がらせる。


美酒を酌み交わしたいと高緯は蘭陵王と雪舞に言う。雪舞は「お待ちを」と言い、参内に遅れ祝いの品を贈りそびれたと、龍の杯を高緯に渡す。そして「せっかくのめでたき美酒。この杯をお使いになってはいかがでしょうか」と雪舞が言い、三人は雪舞の渡した杯で酒を飲むことに。
「陛下。何用で私どもをお召しでしょうか」と聞く蘭陵王。高緯は朝廷に戻り、朕のために力を貸してほしいと言う。

雪舞と顔を見合わせた後、蘭陵王は「私は武将です。戦のない今の世ではお役にたちますまい。ゆえに雪舞と共に隠居したく存じまする」と答える蘭陵王。それでも高緯は引かない。蘭陵王と雪舞は高緯の前でひざまずき「何卒ご理解を」と頼むが「朕は一国の君主ゆえ、そなたごときを従わせるのはすこぶる容易きこと。かように頼む必要などないのだが、これも我が斉を思ってのことだ。朕がひざまずいて頼まねば聞き入れてはくれぬのか」と高緯は言う。慌てて止めた蘭陵王は、仕方なく「朝廷に戻りまする」と言うしかなくなる。


蘭陵王府に戻った雪舞は、お酒に毒が入っていないかを確かめるために銀杯を高緯に贈ったことを蘭陵王や高延宗、韓曉冬に話す。
陛下に従うより他にないと思う蘭陵王は、朝廷を一新したいのかもしれない、ひとまず様子をみようと言う。


湯浴みをしている鄭児の湯殿に入ってくる高緯。「斉の国で朕を見ても、挨拶すらせぬのはお前一人だけだ」と高緯が言うと「斉の国で陛下のお側に寄り添えるのも、この私一人ですわ」と鄭児は返す。鄭児は裸のまま湯船から出るが、高緯には触れさせない。高緯は「お前が朕と寄り添うのは、しょせん心だけなのか」と言う。湯上がりの衣を羽織った鄭児は、高緯の胸に顔を埋めながら「この鄭児にだけ陛下は何もくださいませぬ。それでも総てを差し出せと」と妖しくつぶやく。罪人とされ、人目を避けるために倚霞殿に閉じ込められていた鄭児。誰にも会えず、どこにも行けないと言う鄭児に「容易にはいかぬさ。先帝が逝ったとて、お前の過去は消えぬ。妃に迎えれば皆に何と言われるか」と高緯は言う。


親友の宮女・馮小燐を呼ぶ鄭児。鄭児を心配していた馮小燐は再会を喜ぶ。誰よりも心が綺麗な人だと信じている馮小燐に「あなただけはいつも私の見方ね」と鄭児は涙を流す。
鄭児は自分がここに隠されていることを話し、馮小燐に茶を差し出す。馮小燐はいらないと断るが「いいえ、必ず飲んでもらうわ」と鄭児は言う。


ーつづくー


がぁぁぁぁぁぁぁぁぁんΣ(Ｔ▽Ｔ;)
太皇太后まで殺されちゃったよ…。
とてもとても優しかったおばあ様なのに。
おばあ様以上に蘭陵王を守れる人なんていないよね!?
高緯が蘭陵王を戻らせたのにも意味は絶対あるはずだし、恐いよ恐いよぉぉぉ(；△；)

高緯が少し罪悪感を感じていたけど、それも鄭児の言葉で消えてなくなった感じ(o´д`o)=３

鄭児がまた何か企んでる…。
あの再会で涙を流したのも嘘だったの?
親友なら相手の事を詳しく知ってるからなの?
だからってだからって(；△；)


そんな中、高延宗が笑わせてくれました。
夜の軍神って(≧∇≦)
どんな戦も負け知らずって(≧∇≦)ノ彡
高延宗最高!!!吹き出しちゃう蘭陵王もおかしかったし、黙ってしまった家令や小翠、韓曉冬も面白かった～。

そして小馬ちゃん(*´ー｀*人)
ちょっとだけだったけど、見れて嬉しかったー。



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