諸事情があり、私が高等学校を卒業出来たのは今から5年前、43歳の時である。
(生涯の恩師 原先生と)
様々な人の助力のお陰で、42歳になったばかりの秋、無事、
『千葉県立千葉大宮高等学校通信制課程 以下大宮高校』
に編入学することが出来た。
在学期間は1年半程。
私はこの1年半という短い期間の中で、我が子ほど年の離れた子供たちと机を並べ、バスケットに汗を流し、共に試験に向けて頑張ることが出来た。
かけがえのない時間を過ごすことが出来たのである。
私の経歴を話すと長い物語ができるが、波乱万丈な愉快な人生を送って来た事実に間違いはない。
そんな元やんちゃ坊主が、何故、42歳で高等学校に編入学しようと決意したのか…
(詳しくは今田のぶよし、または、岩崎貴典で検索!)
大宮高校はその昔、不良の多い学校として有名であった。
しかし、現在は全国でも有数の通信制課程専門の高等学校として、幅広い年齢層の生徒が在籍している。
下は15歳から、上は80歳の高齢の生徒が日々、勤労と勉学に勤しんでいる。
しかし、この大宮高校に入学若しくは編入学して来る生徒たちは皆様々な問題を抱えている。
手もつけられないような暴れん坊で他校を退学になった生徒もいれば、家庭の事情で全日制の高校に進学できない生徒、また精神的に弱く登校拒否になった生徒…
しかし、大宮高校という学び舎は、なんびとたりとも受け入れる寛容さと、
『漕ぎ始めた船は最後まで自分で漕ぎなさい!』
という厳しさを兼ね備えた素晴らしき高等学校である。
私も、この高校に編入学することを決めた際、考えなくてよいことまで考えてしまい、かなり深刻に悩んだ時期があった。
そのひとつが42歳という年齢。
42歳の中年が、15、16際の子供たちと机を並べる。
この事実ひとつにしろ本当に空恐ろしいように思えたし、どう見ても場違いなような気がした。
正直、やめてしまおうかと何回も思った。
しかし、男が一度決めたこと。
飛び込んでみなければ先に進めない。
そう覚悟を決めて、晴れて42歳の高校生になった訳だが、入る前に考えていた悩みは全くの杞憂に終わった。
人間、新しい場所に飛び込む前は、勿論、希望や目標もあるが、それ以上に不安や心配が胸を覆うことが現実である。年齢を重ねるごとに深刻に悩むのは当然である。
しかし、不安や心配とは正反対の
現実が待ち受けている事もまた事情である。
前述の通り、私は大宮高校という学び舎で今までの人生にない貴重な時間を過ごすことが出来た。
(生涯の恩師 原先生と)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます