以前、マルチーズとシーズーのミックス犬を飼っていた。
『ラン』
と名付けられたそのワンちゃん。13年もの間我が家の一員として一緒に過ごしてきたが、4年前、静かに息を引き取った。
ランは、不思議なことに吠えることをしなかった。トイレも家の中では絶対にしないし、部屋の中を走り回ることもしなかった。
躾は全くせずに自由気ままにのんびり育てたこのワンちゃん、お手とか、お座りとか全く出来なかった。
ランの楽しみはご飯と朝夕2回のトイレがてらの散歩だった。散歩に出かけると、草のにおいをクンクンかいで…
13年間のランの日課。
それ以外はいつも目を閉じて眠っているようだった。
夜は、嫌がるランを抱き抱えいつもベットで一緒に寝ていた。
しかし、朝目覚めるとランはベッドの下で丸くなって目を閉じている。
次第に足腰が弱り、ご飯も喉を通らなくなっていった。
そして最期の日を迎えだが、亡くなる直前、ランが一瞬こっちを見たように感じた。
もう二度と動物は飼えない。
こんな辛い思は二度としたくない。
犬を飼うことをやめた僕は、時折、ペットショップに猫や犬を見に行くことがある。
ランにそっくりなワンちゃんがいると私はいつも声をかける。
(お散歩行きたいね)
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