ちばきょんか日記

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熊山遺跡

2023-08-07 19:36:54 | 旅行

こんにちは、今回は岡山県赤磐市にある国指定史跡「熊山遺跡」に行ってきました。

熊山遺跡とは、奈良時代前期に建造されたと思われる仏教遺跡で、熊山の山頂付近にある特殊な石積みの建造物です。

この建造物は、基底部と3段の基壇で構成されており、その形はまるでピラミッドのようです。

到着すると目に飛び込んできたのは、巨大な石積みの建造物でした。

一辺11.7メートルの方形基壇を造り、その上に一段目に一辺7.7メートル、高さ1メートル、2段目に一辺5.2メートル、高さ1.2メートル、3段目に一辺3.5メートル、高さ1.2メートルの方形に石積み築造しています。

全高は約3.5メートル、各辺の長さは基底部が約12メートル、下段が約7.7メートル、中段は約5.2メートル、上段は約3.5メートルです。

この建造物は仏塔であったことが判明しており、2段目には龕(がん)と呼ばれる仏像などを納める厨子と思われる四角い横穴が4面に開けられています。

その横穴は、4面の中央部に高さ65~90センチメートル、幅62~73センチメートル、奥行き90~136センチメートルで造られています。

また、基壇の中央には竪穴石室があり、その中に高さ162センチメートルの陶製の五段重ねの筒型容器が納められていました。

容器内には三彩の小壷と皮革に文字が書かれた巻物が入っていたと伝えられていますが、現在は行方不明です。

この仏塔は何を祀っていたのでしょうか?どんな人々が信仰していたのでしょうか?どのように建造されたのでしょうか?熊山遺跡は、まだまだ謎に満ちた古代の遺産です。

しかし、その謎こそが、この遺跡の魅力でもあります。熊山遺跡は、古来より信仰の対象となっていた熊山の磐座(いわくら)の上に建てられており、原始信仰と仏教信仰が融合した独特の文化を示しています 。

この文化は、瀬戸内海に面した岡山県南部の地域性を反映しているとも言えます。

熊山遺跡は、日本の仏教史や文化史において貴重な存在です。

この遺跡を見ると、古代の人々の思いや願いが感じられます。



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