先週の週末は久しぶりに土日とも予定なしでのんびりとしていましたよ。 土曜日は昼辺りから夕方までずーとケーナ家で吹いてました。 こんなにぶっ通しで吹いたのは数ヶ月ぶりかなぁ。 マルセロ ペーニャのケナーチョの曲やソロアルバム1枚分。 音色の好きなロランド エンシーナスの曲で3オクターブの練習。MDにしたためてをいたケーナ用練習曲10曲やって、あっというまに4時間が経過していました。
我ながら頭が少しおかしいのではないかと思うくらい。 でも久しぶりにケーナ、ケナーチョ三昧で無になれましたよ。
さて、翌日は日頃の家庭不在の刑罰にと浴室の掃除や窓ガラス拭きなど、これぞ生活~って叫びたくなるほど家の事やらされて最早時計の針は2時をまわってをりました。逃げるように家をとにかく飛び出し、愛車のベンツ(自転車)にまたがりいざ、あてもなく西へ西へと漕ぎ出します。
JR大曽根駅前まで来るとどう見ても50過ぎたおっさんが古ぼけたギターかき鳴らしシャウトしています。 行き交う人はそこそこいますが誰も足を止めません。
それでもお構いなしで気持ち良さそうに歌っています。 よく聴いてると吉田拓郎の曲しかやってません。 「おっちゃん、拓郎しかやんないの? 他の歌やんないの?」 「うん、俺 拓郎しか歌知らねえ。 でもさ、拓郎が最高だ。 拓郎の歌、歌ってりゃぁ俺幸せだから。 ハハハ」 だって。
それから2曲くらい一緒に歌ってから、「俺さ、仕事3ヶ月前に辞めたんだ。 そしたら奥さんに逃げられた。 無理もないさ。ハハハ 女は賢いさぁ。 俺はほんとは演劇俳優なんだ。 けどね売れない。 人生失敗さ。でも後悔はないよ。 俺は好きな事しかできないからね。 でも奥さんには逃げられた。 ハハハ」
昼過ぎから歌ってお客さんは僕が初めてだって。 余程嬉しかったのか何でも自分の事を話してくれました。
そしてまた拓郎。 落陽 夏休み シンシア 外は白雪の夜 拓郎節も効いててさほど歌は上手くないけどやはり声には哀愁がありました。 負け戦さだったからこその哀愁。 50過ぎのおっさんだから出てしまう自嘲感と弱々しい子供の様な純粋さ。 何だかフォルクローレのコラソンにも通じるなぁ。
一時間は一緒に居たかなぁ。 10月に大須演芸場で自主公演やるそうな。 おひねりがわりにチケット2枚買いました。 2枚で500円。高いのか安いのか、解らんけどこのお金でビールでも飲んでェな。 ほなまたねェ~。 って別れたら西の空はかすかに茜色に・・・・。 何か教えられたなぁ~って思いながら家路につきました。
おっちゃんは演劇に身を投じ身を滅ぼした。 僕は今何かに身を投じているのかなぁ。 いつの間にか身構えながら生きているようだ。 でもこうしか生きられない。 ただ楽しく生きていたい。
7月7日の自主コンサートも近づいてきました。 きっと楽しい1日になるでしょう。 只今の予約者は70人近いです。 ありがたいです。
自らに正直に生きて、これからも地べたを這うように生きることをよしとする男達に拍手!