アロマテラピーサロン・エクリュ~ecru~大阪・谷町6丁目

☆*:.。食べて・遊んで・アロマして*:.。☆

ぶどう酒びんのふしぎな旅~藤城清治

2010-07-06 | 本と映画
おばあさんが住んでいる屋根裏部屋の日当たりのいい窓には、
ミルテの木と鳥かごがありました。

その鳥かごには紅ひわが飼われており、
水のみ用の器の代わりに割れたびんの口にコルク栓がしたものが
さかさまにつるされていました。

お話は割れたびんが長い旅を振り返り、
それと同時におばあさんの人生も回想されます。

このびんは、おばあさんと何度も同じ時間を過ごしては離れて…
やっとおばあさんの元に戻ってきたびん。
でも、どちらも気づかないまま…

最後に、おばあさんが結婚の御祝いに窓辺にあるミルテの木の花を贈ります。
このミルテの木は結婚することはできなかったけど、婚約時に送られた一枝が育ったもの。

愛する人が亡くなり、若いときのように裕福ではなくなり、
おばあさんは寂しい人生を送ったのだけれど
ひとを思いやれるやさしいさにすこし温かいものを感じれました。
また、藤城清治さんの絵もこのお話にぴったり、子供より大人向かな…

ミルテはハーブで、マートルのこと、精油でもすっきりとした香りのマートルはよく利用されます。
『愛や不死』という意味で、お祝いにふさわしい植物とされています。

ぶどう酒びんのふしぎな旅
ハンス.クリスチャン・アンデルセン,町田 仁
講談社


今日の香りは
マートルCT1&マンダリン


最新の画像もっと見る