トリツカレ男～いしいしんじ

何にでもトリツカレてしまうジュゼッペのお話

オペラ、三段跳び、サングラスの収集、昆虫採集、探偵ごっこ
それらも長くは続かない…町のみんなも呆れ顔
でも、いつでもジュゼッペは本気だったのです。

最後にトリツカレたのは、ペチカという女の子

ジュゼッペは、今までトリツカレたものを使い、
彼女がかすかなちり、ほこりほどのくすみもない
晴れ晴れとした笑顔を取り戻せるように…ただひたすら、ひたすら。

ジュゼッペの真っ直ぐな心がみんなを幸せにしてくれるお話

ペチカの婚約者だったタタンもこれで安心して…


心がフワフワになる素敵なお話でした。

	トリツカレ男 (新潮文庫)
	いしい しんじ
	新潮社

今日の香りは
ラベンダーアングスティフォリア＆リトセア＆マンダリン