オールド・ローズで
繰り返し咲きするのがノワゼットの特徴です
ノワゼット系統は、西アジアから北アフリカ原産の原種バラ「ロサ・モスカータ」と中国原産の原種バラ「パーソンズ・ピンクチャイナ(ロサ・キネンシス・オールドヴラッシュ)」の交配より生み出された「チャンプニーズ・ピンククラスター」を親として作り出された品種群が「ノワゼット系統」です
◉チャンプニーズ・ピンククラスター ノワゼット第1号 浜寺公園バラ園
Chammpney’s Pink Cluster. チャンプニーズ・ピンククラスター
浜寺公園バラ園 2024.5.18
◉唯一、アメリカで作られたオールド・ローズの系統 Noisette ノワゼット
アメリカのサウスカロライナ州に入植した植物園長、フランス系のフィリップ・ノワゼットは、19世紀初頭、淡いピンク色のバラ「チャンプニーズ・ピンククラスター」をフランスの兄ルイ・ノワゼットに送りました。このバラを元にルイ・ノワゼットが品種改良をして定着したのが「ノワゼット系統」のバラです。
◉ノワゼット系統のバラは四季咲きといって良いほど繰り返し咲く
「チャンプニーズ・ピンククラスター」は、淡いピンク色で花径4cmの八重咲きするバラでくり返し咲く性質があります。
この、チャンプニーズ・ピンククラスターの実生で生まれたのがノワゼット系統を代表するバラ「ブラッシュ・ノワゼット」です。ブラッシュ・ノワゼットはくり返し咲く性質が強くて、ほぼ四季咲きといっていいほどです。
樹形はオールド・ローズの基本樹形、シュラブ樹形です。
◉ブラッシュ・ノワゼット 浜寺公園バラ園
浜寺公園バラ園 2024.5.18
以上、チャンプニーズ・ピンククラスターも、ブラッシュ・ノワゼットも浜寺公園バラ園で見る事ができた。透明化のある淡いピンク色の小花を房咲きさせる。やや俯き加減に咲く姿が女性好みのバラかもしれない。
🔷余談ですが
チャンプニーズ・ピンククラスターを作出したのはフランス系のフィリップ・ノワゼットだと言われていますが、実は隣に住む米農家のジョン・チャンプニーだったという説がある。
☜ジョン・チャンプニーは、フィリップ・ノワゼットから交配親に使ったパーソンズ・ピンクチャイナを貰ったお礼に、自分が作出した“チャンプニーズ・ピンククラスター”の苗をあげたのだそうだ。フィリップ・ノワゼットはこの苗から種を取り、種と苗をフランスの兄の元に送り、兄のルイ・ノワゼットが品種改良して市場に発表しました。ノワゼット系統は、ノワゼット兄弟の苗字が付けられていますが、本当の手柄はアメリカのジョン・チャンプニーにあると言うのです。アメリカではこの説が強調されているのだとか
以上