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要約を以下に示します。
・地震発生に関する3データソース(理科年表、wikipedia、米国地質調査所地震カタログ)間の共通度からデータの信頼性が十分と思われるC.E.1944.2~2016.12に生じた地震規模M8以上の巨大地震89個、
・ベルギー王立天文台黒点数・太陽長期観測世界データセンター(WDC-SILSO, Royal Observatory of Belgium, Brussels)から公表されている黒点数の時系列データ 、
・インターネット上の月齢カレンダーを利用して求めた月齢履歴、
を根拠に、太陽黒点数・月齢と巨大地震の発生頻度との関係を分析し、次の結果を得た。、
(1) 「黒点群数」と巨大地震発生頻度との間には明確な関係が認められた。黒点数が少ない期間に巨大地震の発生頻度が高い傾向にある。
(2) 黒点群数の時系列は11年程度の細かな変動が100年程度の粗い周期で振幅変調されたような二重の周期構造を有するが、粗い周期に由来する測度「頂部包絡線値」が巨大地震の発生頻度と最も明確な関係を示し、包絡線値が小さい期間に巨大地震の発生頻度は確実に高くなっている。
(3) 細かい周期に由来する測度「群数月補間値」も巨大地震の発生頻度と明確な関係を示し、群数月補間値が小さい期間に発生頻度は高くなっている。
(4) 月齢も巨大地震の発生頻度と明確な関係を示し、新月前後で発生頻度は高くなっている。
(5) 黒点群数の時間変化を表す測度「群数微分値」も巨大地震の発生頻度と明確な関係を示し、群数月補間値の緩減期に発生頻度が高くなっている。
(6) 巨大地震発生頻度の高い二つの測度領域が重なると発生頻度はさらに高くなるが、その増加率は双一次的なものであった。
(7) 上述の高発生頻度測度領域ではいずれも信頼度90%以上で全領域(=全期間)の発生頻度平均値を超えていた。
以上の結果から、C.E.1944.2~2016.12との条件付きであるが、太陽黒点数・月齢が巨大地震発生のトリガー要因になっている、と結論づけた。
要約を以下に示します。
・地震発生に関する3データソース(理科年表、wikipedia、米国地質調査所地震カタログ)間の共通度からデータの信頼性が十分と思われるC.E.1944.2~2016.12に生じた地震規模M8以上の巨大地震89個、
・ベルギー王立天文台黒点数・太陽長期観測世界データセンター(WDC-SILSO, Royal Observatory of Belgium, Brussels)から公表されている黒点数の時系列データ 、
・インターネット上の月齢カレンダーを利用して求めた月齢履歴、
を根拠に、太陽黒点数・月齢と巨大地震の発生頻度との関係を分析し、次の結果を得た。、
(1) 「黒点群数」と巨大地震発生頻度との間には明確な関係が認められた。黒点数が少ない期間に巨大地震の発生頻度が高い傾向にある。
(2) 黒点群数の時系列は11年程度の細かな変動が100年程度の粗い周期で振幅変調されたような二重の周期構造を有するが、粗い周期に由来する測度「頂部包絡線値」が巨大地震の発生頻度と最も明確な関係を示し、包絡線値が小さい期間に巨大地震の発生頻度は確実に高くなっている。
(3) 細かい周期に由来する測度「群数月補間値」も巨大地震の発生頻度と明確な関係を示し、群数月補間値が小さい期間に発生頻度は高くなっている。
(4) 月齢も巨大地震の発生頻度と明確な関係を示し、新月前後で発生頻度は高くなっている。
(5) 黒点群数の時間変化を表す測度「群数微分値」も巨大地震の発生頻度と明確な関係を示し、群数月補間値の緩減期に発生頻度が高くなっている。
(6) 巨大地震発生頻度の高い二つの測度領域が重なると発生頻度はさらに高くなるが、その増加率は双一次的なものであった。
(7) 上述の高発生頻度測度領域ではいずれも信頼度90%以上で全領域(=全期間)の発生頻度平均値を超えていた。
以上の結果から、C.E.1944.2~2016.12との条件付きであるが、太陽黒点数・月齢が巨大地震発生のトリガー要因になっている、と結論づけた。