映画の前に夕飯をと思いJR名古屋靍島屋のラーメン屋「江南」へ。
17時をまわったばかりでまだ列は短く一人だったためカウンターにすんなり案内された。
ラーメンを注文して待っていると
「素敵な色のシャツね」
となりのおばあちゃんに声をかけられた。
お洒落で上品そうで指には高そうな指輪が光ってて、どちらかといったらラーメン屋に一人で入るようなタイプには見えない。
ちょっと驚きながらも、
「ありがとうございます」
と、軽く会釈。
「あなた女の子よね?」
「ええ、まぁ…一応」
チェックのシャツにショーパンだったので、まぁ、しょうがない。
「私ね、『江南』に50年通ってるの。今70歳だから二十歳の頃からよ。ラーメンは変わったけど、餃子は昔のレシピのままなの」
「すごいですね、50年も!よほど好きなんですね、ここの味が」
「通い始めた当時はジーパンなんてNYに買いに行かないとなくてね、スカートにストッキング一枚なのに雪が降ってても1時間並んで食べたの。寒かったわ」
「寒かったら、さぞ食べられたときおいしかったでしょう?」
「そうなの!もう、スープまで一滴残らず食べたわ。あなたぐらいの歳の子を見ると二十歳当時を思い出すわ。あなたおいくつ?二十歳くらい?それともそんなにいってない?」
70歳には、30歳オーバーでも青二才なのかと苦笑しながら
「いえ、とっくに越えてます」
「あらそうなの?」
私のラーメンが運ばれて来るとおばあちゃんは
「お先に失礼するわね」
と、席をたった。
「お気を付けて」
ほんの少しの時間だったけれど、なんだかほっこりした充実した時間だった。
こんなことが当たり前にあればいいのにと思う。
たまに市バスや地下鉄で隣におばあちゃんが座ると声をかけたくなる衝動にかられる。
ただ、チキンなので実際には声をかけられずに終わる。
祖母はもう父方も母方も他界しているからなのかもしれない。
おばあちゃん、楽しい時間をありがとうございました。
17時をまわったばかりでまだ列は短く一人だったためカウンターにすんなり案内された。
ラーメンを注文して待っていると
「素敵な色のシャツね」
となりのおばあちゃんに声をかけられた。
お洒落で上品そうで指には高そうな指輪が光ってて、どちらかといったらラーメン屋に一人で入るようなタイプには見えない。
ちょっと驚きながらも、
「ありがとうございます」
と、軽く会釈。
「あなた女の子よね?」
「ええ、まぁ…一応」
チェックのシャツにショーパンだったので、まぁ、しょうがない。
「私ね、『江南』に50年通ってるの。今70歳だから二十歳の頃からよ。ラーメンは変わったけど、餃子は昔のレシピのままなの」
「すごいですね、50年も!よほど好きなんですね、ここの味が」
「通い始めた当時はジーパンなんてNYに買いに行かないとなくてね、スカートにストッキング一枚なのに雪が降ってても1時間並んで食べたの。寒かったわ」
「寒かったら、さぞ食べられたときおいしかったでしょう?」
「そうなの!もう、スープまで一滴残らず食べたわ。あなたぐらいの歳の子を見ると二十歳当時を思い出すわ。あなたおいくつ?二十歳くらい?それともそんなにいってない?」
70歳には、30歳オーバーでも青二才なのかと苦笑しながら
「いえ、とっくに越えてます」
「あらそうなの?」
私のラーメンが運ばれて来るとおばあちゃんは
「お先に失礼するわね」
と、席をたった。
「お気を付けて」
ほんの少しの時間だったけれど、なんだかほっこりした充実した時間だった。
こんなことが当たり前にあればいいのにと思う。
たまに市バスや地下鉄で隣におばあちゃんが座ると声をかけたくなる衝動にかられる。
ただ、チキンなので実際には声をかけられずに終わる。
祖母はもう父方も母方も他界しているからなのかもしれない。
おばあちゃん、楽しい時間をありがとうございました。