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TRPGはじめて物語

TRPGのプレイレポートやゲーム、アニメなど気になったことや感想などを独断と偏見でのたれ書いたもの

偽典・ロードス島戦記 転生編

2019年10月20日 20時24分16秒 | 妄想TRPGリプレイ

「ノーライフキングかぁ……まあ、要するに『リッチ』が著作権上やばいから、SNKが作った名称だけど……

ノーライフキングもノーライフキングで問題があると思うんだけどな?」

「いとうせいこうだったっけ?」

ノーライフキング (河出文庫)
いとう せいこう
河出書房新社

「なんの話よ?」


「結局、JOKERに行くのね?」

「スートによるコンボは無いんだよな?」

「そうです」

「……でも、どうやってコネクションを得ようか?

さすがに古代王国期から生きてるって設定は無いぞ?」

「その昔、カストゥール時代から生きてるって設定のエルフを作ったバカがいたが……」

「私は、まだ19歳よ?」

「それは、また若いなぁ」

「とりあえず、屋敷の方に行ってみるか……」

「そうだなぁ……一応、魔神王がこの魔法都市に来てることを伝えて、協力を得られないか探ってみよう」

「おっけー

じゃあ、JOKERを開示するよ。

そこには、そこそこ立派なお屋敷が鎮座しているよ。

門番とかは居ないね」

「ん?スケルトンウォーリアとか居ないのか?」

「『意味がないからな』と不意に声をかけられるよ」

「だれ!?」

「『私はここの主だよ。招からざる客人たち』

と、見た目普通の青年が君たちに語りかけるよ」

「……本人?本気で?こんなに簡単に会えるものなのか?」

「『やれやれ、蛮族どころか亜人風情が簡単に会えるわけではない。興味があるのは、そこの蛮族の騎士だ』

「ん?僕はアラニアの魔法戦士だけど……古代王国期の貴族に興味を持たれる事は無いぞ?」

「『自覚がないのか?

ここで立ち話をするのも面倒だ……』と、指を鳴らす。

と、調度品の並ぶ応接間のようなところに転移するよ」

「おお!すごいな」

「さすが、古代王国期の魔術師ね」

「お前らは転移してないけど?」

「なんで!?」

「……蛮族は、奴隷。亜人は奴隷以下。

ハイエルフならまだしも、雑種とグラランはゴミ以下だよ」

「こんなところで、レイシストのヘイトが!」

「訴えて、勝つわよ!!」

「法も所有もアルヴィンスだよ。

会話に参加はできないけど、相談はしていいよ」

「ぐぬぬ!」

「そういえば、見た目は普通なんだよな?

ノーライフキングじゃないのか?」

「ま、それくらいは説明してあげよう。

今の彼は『ウィザードリィ(神仙)』という状態だ。

簡単に言うと『レイス(生霊)』の上位モンスターみたいなもんだ。

ノーライフキングは、確かに強いんだけど、燃費が悪い(人間の生き血が必要)から用がない限り、彼は霊体でこの魔法都市にいるんだよ。

ここなら、自動的に魔力の補給ができるからね」

「倒されたヴァンパイアみたいな状態か……」

「それよりも融通の聞く感じだ。この状態でも攻撃できるし、吸血できないけど、精神力は吸える」

「厄介なモンスターね……」

「僕に興味があるってどういう事ですか?」

「『さて、それを語る前に少し現状を話してやるか……

この500年。アレクラストは『暗黒時代』と言う状態だった。

大陸には戦が溢れ、魔獣が闊歩し、混乱と混沌にあったわけだ。

おかげで、この都市に魔力を提供する【魂】には事欠かなかったわけだが、ここ10年は、その混乱も収まり魂の循環も落ち着いきた。

そうなるとその循環のほんの一部を使っていたこの都市の魔力供給は少なくなった。

魔力の塔が無くても、この都市が維持できていたのは、潤沢な魔力があればこそだった』」

「まあ、新王国歴が始まって落ち着いたのは500年代に入ってからだからね」

「魔力の塔の魔力供給を受けてはいたのね」

「まあね。

『それでも、ここの維持には必要分賄う分には充分だった。

しかし、ここ数年でその事情を変える自体が起こり始めた』」

「なにかしら?」

「潮流が変わったとか?」

「似たようなもんだね『魂の循環を【しない】魂が現れ始めたのだ』」

「どういう事?」

「まあ、有り体にいえば『転生者』と呼ばれるカーディス信者の集団が現れ始めたんだ。

この存在によって、魂の循環の潮流が変わってしまった。

リザレクションは、それなりにリスクのある魔法だけど、リインカネーションは、リスクなしで生き返るからね」

「まあ、生き返るだけならリスクはないなー」

「『この都市にも、転生者が闊歩し始めコミュニティーを作っている。

しかも、事もあろうにカーディスの教えを広めている。

これには我も頭を抱えざる得なかった。

ここで失われた魂は、循環には入らない。

それでは、魔力が得られない。

しかも、面倒なことについ今しがた【魔神王】がこの都市に入り込んだわけだ』」

「お?やっと、本題かな?」

「『ろくでもない事に、この魔神は【魂】の魔神王。

ガランザンの最上位種!

我は、こいつを【メフィスト】と呼んでいるが……それが【転生者】と手を組んでいる』」

「メッフィー!?」

「そっちとは、違うんだろうけど……『魂の契約』をして人間乗っ取る類のデーモンだったかな?」

「さすがにここでの相性は悪そうだなぁ」

「『そうだろう?ーーそこで汝だ』」

「僕?」

「『魔神の半身たる汝を使って、魔神を封じ込めたい』」

「え!?

あなたなら倒せるんじゃないの?」

「『現世で戦えばな?

ここでは、良くも悪くも汝らと同じ霊体だ。

倒せはするが、リスクもある。

魔神王風情に命をかけるつもりはない』」

「とは言っても、僕は、魔神の半身って訳じゃないからなぁ」

「自覚は無いかもしれないけど、一つの体に入っていた間にお互いの境界を侵食し合ったんだろう。

契約によって肉体を支配させていたわけじゃないから、君自身にも『魔神の魂』の一部が入っている。

『要するに、これは我からの【依頼】である。

転生者共と魂の魔神王を駆逐しろ。

実力が足りないようなら、多少の援助はしてやろう』」

「それって、どう言うこと?」

「全身マジックアイテム着込んで、魔神王と取り巻きの転生者を倒せってこと?」

「『一応、殺すなよ?

まちの中心の奈落に落とせばいい。

魔神王は、好きにせよ。

殺せるなら良し。

無理なら、汝で封印する。

まあ、その為にも魔神王を弱らせる必要があるがな』」

「ふうん……ところで転生者の規模は?」

「『だいたい100名というところだな。

戦闘員は10人で、頭目は英雄クラスの暗黒騎士だな』

「英雄クラスって?」

「レベル10以上のキャラクターだな……

戦闘員もそれくらいってことか……それを無力化するのって大変だな」

「拘束するだけなら、アンリーサルウェポンを借りてけば?

麻痺や催眠術みたいな効果を持つ武器やアイテムを借りて行けば良いじゃない?」

「なんか、魔法戦士リウイの『剣の国の魔法戦士』だな。

借りられる武器の目録とかある?」

「ソードワールドと六門世界RPGに出てくるアイテムを貸してあげるよ。

一応、武器防具は+3を貸してあげれる」

「大盤振る舞いだなぁ」

「前回逃げたジャイアントも『転生者』側だからね?

3レベルでやり合うには、相当うまく立回らないと駄目だよ?」

「いつもながら、無茶苦茶ね」

「もし何だったら、僕の考えたアイテムも開放するけど?」

「……真の目的は、それだろ?

もう少し本心は隠せよ……」

「メテオポインターなんてどう?」

「その辺は、状況によってだな……

どうせ、拒否権も無いし、そもそも利害は一致してるんだ。

協力するさ」

「……最強の魔法とか覚える手段はないかしら?」

「魔法のスクロールとか、大量に……

魔神支配の杖ってあったよな?」

「『ソードワールドと六門世界』だからね?

それに魔神将クラスで抵抗は90あるから、魔神王は普通に100超えてるよ?」

「ますます、魔法の意味がなーい!」

「じゃ、頑張ってね?」

「……ルールブック貸して!

ぜーったい!魔法の力で屈服させてやるわ!!」

「燃えてんなぁ……

ボクは、神魔滅殺の剣でも貰っていこうかな?」

「これ、ファイナルファンタジー2のリボーンリバースみたいだな?

あ、そのオマージュか!?」

ーーそのとおりです(笑)



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